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「まどか26歳、研修医やってます!(第3話)」若い患者の死に対峙し、医師は強くなれるのか?

このドラマ、主役が研修医ということで、医療ドラマの基本と言える題材が多く、それなりにわかりやすい。そういう意味で多くの人に見てもらいたいドラマになってきた。初回はなんかコミカルの部分が多くどうなるかと思ったが、芳根京子演じるまどか先生、毎回、成長してるのがわかるのがなかなか良いところ。ということで、仕事に精を出すと恋人(渡邊圭佑)は逃げていってしまうということみたいですな。

そんな浮気がバレる前にいくデートが川越というのはよくわからないところ。そう、横浜からここまでは電車一本で来れるが結構遠い。これが最後のデートシーンではないとは思いますが、どうなることやら・・。

で、今週は呼吸器内科。外科から内科に移ると、やはりそのアプローチはかなり変わるのだろう。木村多江と赤堀雅秋がいつも自分の領域で喧嘩、外科としては切ればわかるというスタンスだから、内科のやってることはもどかしいの一言ということか?

しかし、木村多江はやはり格好いい。というか、そういうスタイルの演技ができるところがすごい。本当にできる医師に見えるものね。そう、落ち着いて若いものたちを客観的に見ているような仕草が素敵である。最後に、最初に死に対峙した時にお通夜に出かけた話があったが、喪服の木村多江に惚れてしまう厄介なところがある・・・。

今回の主役の患者は突然の癌が見つかり余命1ヶ月の診断。そして、外科手術で取り去りこともできない患者(小久保寿人)四歳の子供がいて、何も疑わずに将来の夢を語る。そして、結局は病院で1ヶ月を過ごすことになるのだが、本当にこうやっていた方が長生きするかは疑問がある。病院に縛り付けることで、人間の尊厳を失うだろうし、それにより免疫自体がうまく働かないとも考えられる。仕方がないのだが・・・。

で、患者の妻役が田畑智子。一目でそうだとは分かったが、なんか綺麗になりましたね。そして安心してみてられる演技。さすが朝ドラ女優とも感じられた。

今回のテーマは、芳根が初めて死に対峙するということだ。そして、死に至るまで自分に何ができるのか?と自分と闘う芳根。医者というのは人一倍メンタルが強く、そして優しくないとできない職業だろう。命に向き合うということはそういうことだ。とは言え、私は子供の頃から医者が嫌いだったし怖かった。何か、よくないことを言われないかと思っていたからだ。大人になっても、健康診断で「お前はダメだ」みたいな内容をよく言われた。しかし、社会人になってから病気ひとつしないし、今は医者とは接しない生活である。そう、その分、自分は免疫力が強いと勝手に思い込んでるのがいいのかもしれない。

そんな自分のことはどうでもいい。医者という職業を選んだ場合、自分のメンタルは現場で鍛えるしかないのであろうということが今回はよく分かった。そして、芳根が病院で初めて死に向き合い、死亡確認をしてそれを親族に伝えるシーン。なかなか良いシーンだった。その向こうには何もない現実が芳根の演技でよくわかるシーン。これが人間の現実だ。そして、そこに寄り添うのが医師ということだろう。医療ドラマではよく見るシーンだが、改めてそこに向き合う若い医師の姿が新鮮だった。

さあ、内科は一回で終わりで、次回は泌尿器科。また、新しい発見のあるドラマを見せていただきたい。

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