「ライオンの隠れ家」ライオンと名乗る変な少年。彼がどう世界を変えていくのか?
だめだ、齋藤飛鳥が可愛すぎる。役所のシーンを増やしてほしい。こんな女神がいる役所などあるわけないだろう。と思うのだが、柳楽優弥が彼女に恋に堕ちるドラマではないようだ。まあ、柳楽のリアルな嫁さんも綺麗だものね。そして、映画「誰も知らない」で、親に置き去りにされる役を演じた柳楽が、置き去りにされた男の子と一緒に住むという、柳楽も大人になったね、と思ってしまうドラマである。
まずは、冒頭、柳楽と、自閉スペクトラム症の弟役の坂東龍汰の朝のルーティンが展開される。坂東、なかなかの快演。前に「ユニコーンに乗って」でも引きこもりの青年の役をやっていたが、振り幅が大きい。今回の役は結構、先に繋がる役のような気もする。
兄は役所勤めで、頼まれたことを断れない、いい人というのも、冒頭の流れでよくわかる。ここで、クレーム言いにくるお母さんが、「子供が飢え死にしたらどうするんだ」というと。「子ども食堂」のビラを出す柳楽。すごい面白かったが、役所がそれやったらだめだよね。公的機関がしっかりしないから、民間が子ども食堂なるものを展開しなきゃいけないんだから。本当に、ドラマではそういう問題の方を突いてほしいですよね。
とはいえ、ここには、齋藤飛鳥が勤める、子供支援課なるものがあるようだ。どういう仕事をしてるのかはよくわからないが、齋藤がいるなら毎日通いたい(しつこい!)
で、そんな兄弟の家に、一人のライオンのぬいぐるみを持った男の子が置き去りにされていた。昔は捨て子の話って、結構あったけど、最近はあまりないですよね。実生活でそういう事例が少ないからだろうね。でも、施設の前とかに子供捨てる親は今でもいそうだよね・・・。
で、その子がどんな食事にもマヨネーズをかけるのをみて、この子の親はいなくなった姉ではないかと思う柳楽。そう、渡辺徹の息子かもしれないが、それなら、榊原郁恵に電話すればいいことだ。で、多分、その姉が、この間まで元華族のお嬢様をやっていた桜井ユキなのだろうね。ドラマが違うとはいえ、転落が早い。で、この桜井の若い頃を演じてる女の子がなかなか似ていて興味深かった。まあ、いい女になる要素があるのだろう。
1時間の中で、そんないろいろなことが重なり合ってきて、柳楽もこのこと一緒に暮らそうと思うまでの初回。なかなか、面白かった。誰が描いているのか知らないが、坂東が描いたとされる絵も味があるし、ドラマの味も似たような感じにも思われた。そこに、でんでんのスパイスがかかってくるのもいい。
舞台は茨城の海岸沿い。彼らが住んでいる家もなかなか味わいがあるところに建っている。いいんじゃないか!そう、齋藤飛鳥を見るために次回も見よう!