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「あのときキスしておけば(EPISODE6)」あまりにも幸せな回の最後に起こった現実

まさか、田中マサオの魂が戻ってきて終わるとは!!!まあ、この回、周囲の人々が、起こっていることを把握して、あまりにも幸せな状況が進みすぎるとは思ったが、ここで魂の混沌が起こってくるとは、まあ、大石静さん、流石にドラマの方向を変える瞬間を作るのは上手いなと思ってしまいました。

蟹釜ジョーの正体を知っていた全ての人々が、田中マサオの身体にその魂が乗り移ったことを、なんだかわからないが認識する。結果、雑誌の連載も続くことに。しかし、井浦が編集室に乗り込むシーンはなかなかスマートで鋭かった。こういうのは、井浦の芝居というよりは麻生久美子的な芝居なのだろうね。本当にうまく同化している。

その後の、MEGUMIの息子に真実を語るところ、そして金銭問題に触れるところも至ってスマート。こんなにうまくいかないだろうという世界。ドラマが綺麗に纏まりすぎることで罠をかけているのだが、蟹釜ジョーの男前には、松坂演じるももちでなくても惚れるように作ってある。まさに麻生久美子の役である。キャラクターがあれば、身体が変わっても成立するという世界。脚本力がすごい。

先週は、恋の争いが活発だった三浦と松坂の争いも流れの中で三浦が負けるという感じになり、松坂が今更、恋するとはどういうことかネットで調べるのは面白かった。そして、SEIKAのアンチの同僚の阿南敦子とのSNSで対決して自分の方に引き込む話も、心地よいが、ももちキャラがどんどん大人にグレードアップして行っているのだろう。その中で恋心が最高潮に達し、誕生日のサプライズがあったその日に、またまたキスの場面で終わるのか?と思ったら、やはりキスの前に田中マサオが戻ってくるサプライズ。最終章に向かって、ドラマが動き始めるというところ。

まあ、最初から作り込みが難しいと思えた、片側の身体が消去された入れ替わりドラマは、消えたと思っていた田中マサオの魂が同じ身体の中にあったということなのだろう。となると、来週からは二重人格ドラマに変身するということ?今週も実際に麻生久美子が出てくるところがドラマの見どころだったりするわけで、来週からは、また違った様相で麻生が出てくるのか?麻生と井浦が同時に出てくるようなシチュエーションもあるのか?混乱が終わった後でまた混乱。もはや、魂の赴くままに、周囲の人が振り回されることがこのドラマの面白さなのでしょうな?そして、そこの中心にいる、松坂桃李のポンコツキャラがそれを正当化している。

とにかくも、ラストをどうまとめるのか?というところがすごい気になったりする。「天国と地獄」のように、事件の真相みたいな楽しみはないが、一旦は魂の入れ替わりを信じたものが、どう日常に戻っていくのか?麻生さんの魂は消えてしまうの?早く次週が見たい感じは楽しいドラマである。

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