「石子と羽男〜そんなコトで訴えます?〜」中村倫也と有村架純の化学反応が何を起こすのか?
昨年の「最愛」以来の新井順子プロデュース作品。そういう意味でも期待できるが、中村倫也の弁護士と有村架純のパラリーガルコンビがなかなか初回から飛ばしている感じである。そして、題材は、副タイトルにあるように、日常に転がっている事件性をあまり感じないものらしい。カフェのコンセントを無断使用した話から、社内のパワハラ問題が第一回の題材。もう一つ意外性がないのが面白みに欠ける気はしたが、初回は、中村と有村の初対面での掛け合いの面白さと、事務所にアルバイトで入る赤楚衛二の紹介みたいな会なのだろう。
ここ、舞台は路面電車が走ってる下町なのか?土地が一定していないようなのは、雰囲気の合うところをつなげた架空都市というところなのだろう。多分、ロケ地の特定よりも、ドラマの空気感を優先した感じ。そして、その事務所の所長が、さだまさしであったり、蕎麦屋の、おいでやす小田なども、そこに当て込んだキャストという感じである。こういうところをしっかりとさせたドラマは、それなりに心地よい。しかし、蕎麦屋の大盛りメニューはインパクトありますね。そう、いっぱい食って、いっぱい働く、下町の雰囲気というところか?なかなか、高感度のドラマである。
中村倫也は、いつものように、期待通りの彼の独自のスタンスを突っ走っている感じ。高卒で司法試験を一発合格。しかし、弁護士としては、自分の思うようにいかなかったらしく、この事務所に流れてきた感じ。そして、普通にみていても、謎が多い人物に見えるのが、中村の得してるところなのだろう。ある意味、彼らしい弁護士像がどう構築していくのかが楽しみなところ。
そして、中村と問題なく対峙して、芝居の掛け合いができている、有村架純。この人も、最近は、感がいいというか、女優として振り幅が大きくなりましたね。相手の男優に合わせて、無理なく対応している感じに安心感を覚える。中村との掛け合いは、なかなかみていてスリリングで面白い。そして、なんか、妙にセクシーに感じるのですが、なんなのでしょうか?
経営が苦しくて、電気を盗まれたと騒ぐ、田中要次、今後も出てくるのでしょうか?この事件だけではもったいないですよね。そして、赤楚も、二人にどう絡んでくるのか?まあ、別働調査員的な動きなのでしょうね。そして、法廷も出てくるのか?中村が法廷で訳のわからないことを述べるようなドラマは見てみたいです。
私的には、司法ドラマって、あまり動きがないので、そんな好きではないのですが、「リーガルハイ」は好きでした。まあ、その方向ではないようですが、同じようなバディモノではあるようで、また違ったイメージのそれを見せていたければと期待させられる初回でした。