「Destiny（第8話）」放火事件のフォーカスが変わって炙り出される真実

前回は、矢本悠馬が放火の犯人？というところで終わっていて、話がなんかまた同級生の話に戻ってるのがもう一つドラマとして面白くないなと思ったら、やはり、矢本は犯人ではなく、転職のことを仲村トオルに頼んでいて、連絡が来ないから直接家を訪ねたとか。まず、この行動、おかしいだろう。このネット社会、そしてスマホで話せる時代に、直接自宅っていう発想が古臭い。まあ、ドラマの複雑系を狙ってのことだが、矢本が犯人でなくて、その偽物を庇った亀梨和也が捕まったって、なんか、見ている方が力抜ける話である。そして、この話を脚本に書いたのは、石原が亀梨を聴取するシーンが欲しかったからだろう。このドラマ、ずーっとこんな遠回しなことをしている。

そんな中で、亀梨の主治医の安藤政信は、いい人ですよね。石原の逃亡も彼が黙っていたおかげで、石原は問題なく検事を続けているわけで、ある意味、こんなことあるのかね？安藤の好きな女を護る能力は半端なく、そして、他のメンツに比べて穏やかなのがいいですよね。本当に、石原は彼の元に戻って欲しいですよね。

そして、話は、今まで見せられてきたサークルを離れて、政治家の話に飛び火してきた。そして、石原と一緒に仕事している曽田陵介が連絡をとっているのもそっちの方向のようである。彼のスパイ行為に気づいていた高畑淳子、怖い。というか、彼女がいる限り、石原も父の事件の真相がわかって、最後は検事として未来に向けてリセットし出す感じが見えてくる。まだ、それは先の話だが、こういう高畑のキャラをしっかり作っているのは好感が持てるということ。

とはいえ、何故に政治家の秘書が仲村の家に火をつけたという話になるのだろうか？やはり、何かの証拠隠滅。そして、仲村自体が重大な秘密を知っていて、殺してしまえということだったのだろうか？で、今回は宅配の置き配証明写真に犯人が映っていたという流れだったが、これは新しいですよね。私も置き配の写真受け取ったことありますが、こんな変な物写ってたら怖いですよね。そして、この写真証拠、これから刑事ドラマで結構、使われそうなフラグですな。

で、結構、まだよく繋がっていない部分多いのだが、次回が最終回ということ。テレ朝のこの時間のドラマは最近、いつも９回完結なのだが、いつも、もう一回必要なのではないのか？と思うことが多い。まあ、回数はともかく、連続ドラマは全体の構造の中での話の振り分けだ大事なのだ。そういう意味では、このドラマ、描かなくていいシーンが多い。まあ、急ごしらえのことが多いからそうなるのだろうが、やはり、脚本家が全編のシナリオを脱稿してから、演出家が演出プランを考え、そして作り出すという方向にするべきですよね。少なくとも、これからの競合相手のNetflix等の作品はそうしてるだろうし、そうすれば、原作者を軽く扱うような昨今の問題も起きにくいだろう。

このドラマに関しては歳とった大学生問題から始まって、もう一つ全体がふわふわしていましたよね。私的には久しぶりの石原さとみが見たいので、ずーっと見てきましたが・・。