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「春になったら(第11話)」"旅立ちの式"ができる嬉しさと優しさよ。いろんなものが脈々と受け継がれる・・。

思った通りの最終回と言っていいだろう。とはいえ、結婚式と生前葬を「旅立ちの式」として行うとは、もう、「涙は流さないでね」とドラマ制作者側から言ってくるようで、本当にハートフルな最後でした。

そして、葬式に来て欲しかった外人さんは歌手だったのね。本当に、木梨憲武を娘の前で送る歌としたら最高に素敵でした。最近思うこと、前クールの「コタツのない家」や今やってる「不適切にもほどがある」もそうなのですが、日本のテレビドラマを象徴するのがホームドラマであると思うのですよ。そう、令和の今、昭和の家族ははっきり言ってない。でも、私たち、日本人は家族という組織の中で日本人らしさみたいなものを生きてきた気がするんですよね。だから、こんなハートフルなホームドラマを見せられると、やはり、日本人で良かったみたいなものを感じるのですよ。

そして、このドラマ、結婚と葬式までの3ヶ月を目一杯生きた家族の話だったのですが、葬式自体を描かなかったせいもあるのですが、エピローグに未来しか見えない感じは何かいいですよね。できれば、最後に奈緒のお腹に新しい命ができていてもいいかなとは思いましたが・・。

で、楽しみだったのは、どんな結婚式をするのか?ということ。木梨が家を出て、そこが結婚式の場であったとは。ということは、このドラマ、このロケ地を探すところから始まってますよね。神社の鳥居があって、ここは参道なわけですかね、そして、その向こうにお立ち台みたいに川の堤防がある。やはり、こういうドラマには下町の情緒が似合う。とはいえ、昭和のそれとはまた違いますけどね・・。あくまでも、これは日本でしか撮影できない空気感みたいなものが上手く描かれたシーンになることが大事ということでしょう。

そして、近くの公民館?での披露宴。もう、葬式に呼びたい人たちもちゃんと紹介できていませんでしたが、みんないい人みたい。できれば、中井貴一とその奥様の顔も見たかったかな。(そこまで予算がなかったかw)

その前の、奈緒の写真展の導入もドラマを振り返る感じもあり良かったですな。木梨の演技が下手だとかネットで言われてましたが、最後には本当の親子に見えていました。奈緒という女優さんは、今時の女優さんの中ではバッティングするような人がいなくて、これからもマイペースで良い演技をしてくださるような気が致します。(褒めてます)

ある意味、この披露宴のシーンは、ドラマの最後の全員集合なのですが、皆がとても自分の仕事に対し真摯に向き合ってる人ばっかりだし、こういう友人たちに囲まれる「旅立ちの式」ってできることが奇跡ですよね。そう、急に癌で余命宣告されて、こんなに素敵に送られることが奇跡ですよね。本当に良いラストでした!!

それから、見上愛さん、とってもキュートな方で、今後のご活躍期待しております!

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