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「夫婦の秘密(第4話)」全ての登場人物のアンバランスが雪崩の如く迫ってくる

色々、怪しいものが解けていく感じの動きを感じる4回目ではあった。しかし、どの登場人物もまだ隠していることがあり不穏そのもの。そんな中で、臼田あさ美の母親という人が叫んで飛び込んでくるわけで、なかなか先が読めないというか、平常心の登場人物は出てこないのかと思ってしまいますよね。

そして、色々の怪しさと危うさを抱えているようだった、剛力彩芽の謎は解けつつある。彼の夫はフランスで不倫した。そして日本に戻った時に事故?に遭い、寝たきりの生活になっているという、観ている方が全く予期せぬ展開には驚かされた。

ということで、剛力は不安定で、万引きをやったり、食べてうさを晴らしたりしていたということらしいが、全ては視聴者に彼女を怪しく感じさせための罠だったということですね。だから、彼女は旦那を殺して土に埋めることはしていない。

となると、今回の最後にも出てきた、穴掘って、人らしきものを埋めている2人は誰?つまり、ドラマ的には、怪しい者から、怪しくなくなっていく的な流れなのかもしれない。そして、ここで出てくる穴掘りは、過去の事象だと思っていたが、ここから起こる未来の画とも考えられる。演出の画のはめ込み方と共に、現在過去未来の時間軸がわかりにくくなりつつある。テレビドラマ的に面白い作りだが、今の視聴者にこういうものを望む人がいるかどうかは難しいところだとも感じる。

そして、臼田がこの前の宮本真希に対するトラウマ以上に母にもそれを感じているところがあり、いろんな過去から逃げていることで、精神的にパンパン状態なのはわかるわけだが、ただ一人、彼女を護る的な者として彼女の世界に入ってきた豊田雄大も、桃月なしこと関係を結びつつあるようだし、桃月が二人の間を壊しにかかってる的にも見えるが、彼女は何者?

そして、豊田と友人の古川の間にも、あまり人に知られたくない過去があるようだし、剛力の店で働く、山下幸輝に関しては、周囲の人々の何かを知っている感じのフリがある以上、ただただ、怪しい。考えれば、前回までのネタだった宮本真希など、最もわかりやすいヒールな感じなのだが、彼女に対し豊田が花屋としての関係をやめない意味も、商売というだけではないだろう。

まあ、ここまでで、その怪しさ的なものはわかってきたが、ここから何が起こりそうなのかもよくわからないのは気持ち悪いドラマである。最近のドラマとしては、難解なのはもちろんなのだが、こういうの見ていると、気持ち悪くなる人もいるかとは思う。そういう意味で、地上波では流せないドラマということで、BSという場所を選んで流されているのかもしれない。

でも、怯えている臼田あさ美がなかなか美しいのですよね。


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