「18/40~ふたりなら夢も恋も~(第8話)」様々な過去の清算と未来と…。
お宮参りのシーン。色々チグハグだった子供の父親家族と母親家族が一堂に揃う。そしてお互いに「ありがとう」という言葉を言う。日本の暮らしの中に「ありがとう」と言う言葉が存在すれば、未来は明るい。そんなことを思った。利権を守ろうとする方々、「ありがとう」と言う言葉を忘れないでくださいね!
そう、今までのドラマの流れから来て、ある意味、問題を抱えながら生まれた子供が、こんな幸せなお宮参りを行なってもらえることが素晴らしいのだ。そして、そんな時間を過ごした後に、父親と母親は「さようなら」を言う。父親である八木勇征は、自分がしてしまったことを心から後悔する。子供ができたという意味を今更知ると言うことだが、ここではもう遅い。時間が経つ中で母親は自分で育てられるという強さを得てしまったのだから。そして、男は自分で産むことができない弱さを常に抱えていることを思い知らされたりする。本当に、タイミングを逃すと手に入るはずだった幸せもスルリと溢れていく。
その前に、福原は友人との不仲も解消したりする。子供ができたというイレギュラーなことは、生活でいろんな混乱をきたしたが、結果的には全てはリセットされていく感じ。それも、我が子のおかげという感じがなかなか微笑ましい。
そして、子供の祖母である。安田顕と丸山智己が話をするところもなかなか素敵であった。大人の対応というか、お互いの立場を気遣いながらも孫がしっかり育ってくれることだけを考えようという感じ。最後に、安田が「ビールでも飲みませんか?」という一言のセリフが全ての終焉を語る感じも素敵だった。
そして、全てが終わった後に、鈴鹿央士のことが脳裏に浮かび、オーディションの会場にお守りを持っていく福原。まだ、この二人は結ばれる余地がある感じだが、どうなることやら。まあ、父親である、高嶋政宏がすごくイライラしているシーンを入れたということは、方向はそっちを向いたほうに着地しそうだが・・。
で、深田恭子と上杉柊平も、上杉が「結婚したい」とプロポーズするまでに至る。北香那ともう少し揉めるのかと思ったら、脚本家はそういうものが描きたいわけではなかったようだ。上杉が、野球の仕事を再開しようとする話もリセットの話であり、それがこの回にうまく嵌め込んであるのは良い感じであった。
そして、深田の母親の片平なぎさは乳がんで手術というミッションもあり、深田は上杉のこともあり、妊娠できるかと松本若菜に相談をする。ドラマが終盤を迎え、最終章に入っていく感じがうまく描かれた8回目であった。
そして、福原遥の演技が、最初より、また良くなってきてますよね。まだまだ演技的にも底を見せない感じが素敵な女優さんだと感じたりしております。