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「アンチヒーロー(第6話)」判事が政界とつながって昇進していく国の闇の深さ・・。

前回の岩田剛典が長谷川博己から何かを請け負ったところからドラマは始まったが、今回はその「何」の答えは明確には見えてこなかった。だが、もはや長谷川の事務所の人々は、彼が持ってくる案件が皆、色々と彼が追う冤罪事件に関係してるということに気づき、それをボードに書き出し始める。だが、これ、視聴者にはわかりにくいですよね。ただ、彼がやってるのは、日本の司法のあり方に対してのアンチテーゼであり、正義とは何か?三権分立とは何か?というところの答えが、ドラマの行き着く先でどう説明されるのかは楽しみになってきた。

今回扱う被告は、雑誌の副編集長だった珠城りょう。あまり知らない方だったが、調べると宝塚出身の方ですね。そう言われればそんな雰囲気ですね。彼女が政治家のスキャンダルを追っていたことで、はめられたと主張するも、一審は有罪。控訴審での弁護を長谷川が「無罪にして差し上げます」と宣言して始める。とにかくも、今回も司法の場で恥を晒してあげたい相手がいるようだ。それが、判事の神野美鈴。彼女、日曜劇場でよく使われるが、判事役、それも、最高裁判事を目の前にしているという優秀な判事である。もう一つ、見ていてしっくり行かないが、まあ、ずる賢い判事という意味なら似合っている。彼女に金持ちでいい人の役は回ってこないですよね。

そして、今回の話の中で、控訴審の場合は新たな証拠を提出する場合、かなり重要な証拠で確実にそれが裁判に必要だと判事が判断した場合だけに許可されるという話が出てきたが、これは、基本、弁護士には不利な話ですね。そして、そこで長谷川はかなり無理なことをやるわけだが、それが判事の神野には、お行儀が悪い的に取られたようで、彼らが突きつけた証拠は却下。

で、長谷川はその結果よりも、神野自体を観察していたようで、彼女に政界の息がかかってることが明らかになってくる。つまり、最高裁判事になるために、もはやここで三権分立が逸脱されているのだ。こういうのばかりだから、立法が腐るのだ。だから、自民党が腐って、もう臭い匂いが立ち込めるところまで来ている。でも、腐ってるものというのは、どんどん腐るだけなんですよ。だから、そこに寄生虫のように吸い付く蛆虫みたいな最高裁の判事など、みな、国民審査で罷免しないといけないのですよ。でも、そんなことは史上一度もないわけで、裁判官もいい気になってるのが日本の現実。まあ、そんなことを思わせる今回の話でしたね。

で、今回の野村萬斎は、まずは堀田真由に親族の弁護はするべきでないと注意し、神野とは酒を飲み交わし、闇の話をしている。長谷川が動く中で、確実に彼も動き出している。このドラマ、司法の膿みたいなものをどのくらい、わかりやすく一般人に注意喚起するかというところがテーマなのだろうが、ドラマ後半に入って、だんだん、どす黒い話になってきましたよね。さあ、展開がどう転ぶのか?次回も楽しみです。

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