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「嘘解きレトリック(第2話)」資産家の事件を解決し、おっきに名探偵になる二人

探偵の鈴鹿央士と知り合い、助手としていつくことになった松本穂香。二人は嘘か本当かのサインを決め仕事をすることにするが、それを練習するために子供からキャラメルを騙し取る所業。松本はちょっと許せない感じで、子供達にそれを返してあげろと言っているが、どうしたかはわからないまま。

お金がなくて、悪賢い生活をしていた身としては松本の存在がダイヤモンドにも見えてきたという感じの二回目だった。初回に続いて、テンポは良い。そして、前回、松本が車に轢かれそうになった娘の家が今回の事件の現場。前回も書いたが、昭和初期のレトロな雰囲気は、探偵ものにあってますな。実に良い。

で、その家に、大家さんから頂いた秋の味覚を届けるのが仕事だったわけだが、カステラをご馳走になっているうちに、家に脅迫の手紙が投げ入れられていた事件のことを相談される。そして、女中が家をのぞいてる二人の男を見たという話も。

そんな中、娘の片山友希は、芝居見物に出かけている中で、娘を誘拐したから1時間以内に身代金を払えという手紙が投げられる。そこに、襲われたという運転手(宮崎秋人)が戻ってくる。そして、事件の経緯を説明しだすが、松本が聞く中で、それは全部うそ。そして、考える鈴鹿。で、娘は芝居小屋にいると読んで、母親(櫻井淳子)に探しに行ってもらう。予想は大当たり、全ての事象は、宮崎の一人芝居だったのだ。宮崎は二人の男に借金のことでゆすられていて金が必要だったというオチ。

松本の嘘解明で、自信を持って事件を解決できた鈴鹿は主人から50円とカステラ一箱を贈られる。そして、それが新聞に出て、借金とりがいっぱい現れるという設定は「こち亀」の両さんのようである。そう、昭和初期には金がなくてもこんな感じで生きていた人がいっぱいいたのよね。それをなくそうみたいなことで、戦後システム作り直したら、何から何まで金がかかるようになったということがよくわかるドラマだ。

そして、片山は、貧乏な鈴鹿にちょっと惚れてしまったようで、これは、松本との三角関係になるのだろうか?で、片山、今までやってきた役の中では異質に明るいが、こういう役もできるのではないかと私に思わせた。ちょっと楽しみだ。

あと、このドラマ、料理が美味しそうですよね。今回の栗ご飯は季節的にもとても良い選択。そして、いつもいうように、料理が美味しそうなドラマは当たりである。来週は何が出てくるか、楽しみですな。

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