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「オクラ~迷宮入り事件捜査~(第7話)」10年前の真実から、すぐそこの爆破予告につながるスリリングさ
前回の最後、中村俊介が呼び出され、時限爆弾で吹き飛ばされ殺される。事件の内容、場所が10年前の警察官連続殺人事件と酷似しているとして、また同じ犯人が動き出したかと思う反町隆史。
中村が殺されたことで、オクラの皆は動揺する。反町は十年前のことを思い出し、回想が始まる。今回は、この回想を中心にして、犯人が署内の人間だという思惑が出てくるまで。
回想シーンでは、中村、反町、平山が同期でそれぞれ立場は違っても酒を飲む仲だったことがわかる。そして、同じく同期の山中聡は少しアウトローで署内でも嫌われていたという設定。そんな中で連続殺人事件がおこり、それを追う反町と平山。反町はその頃からオクラに出入りしていて、未解決事件を追っていた。この頃のオクラには橋下じゅんと青木さやかしかいない風景は、追い出し部屋みたいな雰囲気。ドラマでよくこういう部屋出てきますけど、リアルにこういうのあるのでしょうか?
そして、反町と平山が爆弾の現場にいて、平山が吹き飛ばされて、反町が平山を撃ってトドメを刺した真相が語られる。平山の身体の中に例のチップが埋め込まれていた。(彼がどこからこれを入手したかは語られないが、重要なのはそこだろう)そして、平山自身、運ばれたところで死に至る予感があり、平山が反町に殺させてチップを預けたという流れ。
その話とシンクロしながら、中村を殺した犯人=バイクに乗ったフルヘルの男を捕まえることができる。顔を見れば、山中聡だった。彼は指示されて実行しただけだと言う。彼の自白から、10年前に平山にトドメを刺したのは反町であったことが、平山の娘である白石麻衣に知られる。白石はここでかなりのショックを受けるわけだが、彼女の演技はちょっと凡庸でドラマの中で際立たないのが気になった。
最近、乃木坂出身の女優が増えていく中で、白石、芝居的には後輩に遅れをとっている感じがする。美形であるのだが、今ひとつ特徴のない感じが気になる。このままフェイドアウトしないように、良い役がもらえるといいと思うのですが・・。
そして、白石の心が鎮まり、反町と共に真実をつかもうと思ったところで、チップ内にあったファイルにパスワードで開かないファイルがあるという話が出て、そのパスワードは白石へのプレゼントとして平山が渡したブレスレットに刻まれていた。このパスワードがわかるところ、もう少し劇的に描けなかったかな?
そのファイルの向こうに「12月首都爆破」の予告があったことからも、もう少しスリリングに盛り上げていただきたかったところ。このドラマ、サスペンス感の出し方が今ひとつ下手な気がする。
ドラマはあと3回ですかね?首都爆破という大事を画で見せていくのか?それと、警察内の犯罪というところで、もう少し盛り上げていただきたと思います。