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「オクラ~迷宮入り事件捜査~(第10話)」首都圏爆破計画は誰が動かしているのか?という最後の謎
前回、屋上でライフルを持って杉野遥亮に対峙した橋本じゅんが当たり前のように、観月ありさを狙撃した犯人として疑われ、取り調べも受けるが、結果的には彼が前に公安にいて、経歴を消されてるとこともあり疑わしいとなるが、それでも白。
それと同時に、中村俊介を殺した犯人は誰かということで、オクラの部屋に捜査本部が置かれる。すごく無理繰りだし、他に場所はないのか警視庁と言いたいところ。というか、刑事ドラマでよく警視庁の内部が出てきて色々とやるのだが、本当はどんなところなの?と言いたくなることがよく有る。まあ、そんなこと全部ドラマに出てきたら警察の裏がわかってしまうからまあ全ては妄想と思っていたほうがいいのだろう。だが、警視庁の人がこういうドラマを見ていて、事実と比較して、いろいろ驚いたりもするんだろうね。
で、上部はオタクのメンバーに中心になれと言いながら、杉野遥亮はメンバーの取り調べから行う。まあ、多くが未解決事件に絡んでいた人ばかりですものね。で、中村にメールを送ったのは誰か?という問題に話が集約していくわけだが、「メール」という話から、反町隆史を思い出す杉野。そして、彼が中村を殺した事実に追いつく。ここで、それを知って、パソコンの前で涙する杉野の長回しは、彼が反町を信じていたのにという流れではあるが、必要なようで、どうなの?と思ってしまった。涙するの長すぎるって。
とにかくも、中村からチップを奪うために反町がやったことが許せるかはともかく、その向こうに首都爆破計画まであと7日という事実があり、それをどう解決していくかというのがこのドラマの本題なのだろう。その本題は、すべて最終回で種明かしされるわけだが、それって何か時間的に少なくない?と思ったりもしてしまう。そして、ドラマ的には毎回、こいつが裏切り者みたいに見せながら、事を黙っていたのは反町もだったというオチ。
最初の証拠捏造問題から始まって、随分と遠回りしながらここに行き着いたという感じ。それを面白いかと言えば、「もっと話をシンプルにしろよ」というのが私の本音で有る。まあ、連続ドラマというのは、常に贅肉をどう作るかというジレンマがあるのはわかるが、もう一つ展開が面倒臭い。そして、オクラのメンバーのキャラもここまであまり上手く使えているとは思えないしね。そして、その結果は、反町の自作自演的な仕込み。その向こうの首都爆破を防ぐためだとはいえ、今一つしっくりこないし、その爆破事件を警視庁全体で防ごうとしていない一週間前でいいのか?と思うのは私だけではないだろう。最終回、結構、無理な終わらせ方が待っていそうで怖い。