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「マルス〜ゼロの革命〜(第8話)」内通者の仲間が捕まって、ここから・・。
確かに、戸塚純貴と江口洋介がそんなに近しい部下だったようには見えなかったが、彼がマルスの内通者として動いていたということは見抜けなかった。今回の高校内での立てこもり事象は、そんな戸塚がいたからできた作戦なのだろう。そして、江口洋介の「ゼウス」と呼ばれる国家転覆作戦がここで見えてくる。しかし、本当にそうなのだろうか?個人情報を全て把握して、スマホのデータを管理し、そして、人に無駄な意見さえ発信させなくできれば、革命は起こせるのか?この辺りは、多くの人が妄想を抱きシミュレートし尽くしてる気はする。そして、クロッキーのアプリを入れなければ影響を及ばさないというなら、逃げ道はいっぱいあるような・・。
確かに今もAppleやGoogleやMetaみたいな企業が世界征服に近い形でビジネス市場を牛耳り、その尻馬に国家がついていくみたいな状況にはなっているが・・。だと言っても、プーチンみたいな過去とは違う独裁者もどきもいるわけで、江口洋介が日本のネットを牛耳ったところでたかが知れてる気はする。そう、江口の考えが日本の1億人市場にしかないことがちっぽけにしか感じさせない理由だろう。で、そのソフトの奪い合いも、監視カメラをすり抜けて、GPSを使うくらいのお遊びでは説得力はない。
このドラマ、視聴者が知っているような事象を組み合わせてるだけで、その向こうのあっと言わせるような感じが見えてこないのは面白くない少年ドラマシリーズなのですよね。
今回も、ただただ、時間稼ぎしてるだけで、そこで教頭の岩松了が生徒の身代わりになるようなところは、なかなか面白かったが、・・。というか、岩松了、「舟を編む」でもそうだったが、ちょっといい人の役が増えてきましたか?まあ、この辺りの役者さんたちにもパワハラ、セクハラ問題があったりして、役者自身の印象も大事な時代ではありますよね。
そんな感じで、今回は主役の道枝駿佑の活躍はほぼほぼなし。マルスの結託はこの立てこもりで強くなったとは思うが、最後に追い込まれた感じ。そして、江口につくか、マルスにつくかみたいな位置にある原田が動いて、この辺りの危機がなんとかなんるのですかね。
とにかくも、江口たちの上にあるはずの国が、江口たちに完全に小馬鹿にされているのは、現代の日本社会の風刺なのだと思うが、ドラマはそんなことをするために作るのではなく、私たちがどんな国でありたいかを明確にしてもらいたいと思うわけである。そういう、最後の砦みたいなものが見えてこないと、やはり子供騙しの日本企業を嗤うだけのストーリーになってしまいますよね。ラスト、それなりに気骨のある内容を期待します。