「それってパクリじゃないですか?(第8話)」社員一丸となってパテントトロールを叩きのめすの巻
今回は、前回の事件の黒幕、そしてパテントトロールの鶴見辰吾の逆襲劇であり、その悪どい商法を見事に返し打ちに仕留める「月夜野ドリンク」の姿を描いた、なかなか爽快感のあるお話だった。そしてその問題の中枢に常盤貴子が存在することでドラマが締まったという感じだった。しかし、文書の残る業務というのは、そう簡単に嘘をつき通せない。こういうのを見せられると、官僚が文書を公開する時に黒塗りにするのってありえない話ですよね。デジタルかアナログとかの問題の前にとにかく「文書」というものを公に仕えるものが重要視していないということ。そして、それを政府が認めているのは、このドラマでパテントトロールと自分で開発もしないで特許権を売り買いしようとする阿呆会社がつるんでるのと同じである。本当に、息子もバカなバカ首相の政権、早くなくなって欲しいと思いますよ。
今回の問題はまず前回問題になった特許を鶴見辰吾が自分の会社で買い取って、再度賠償金を払えと言ってきたもの。この間2千万円だったのが、今回は1億。その裏には、開発部長の常盤貴子が過去にパテントトロールの会社に在籍していて、自分が手伝っていた他人の特許を他の人の名義にしてしまった過去があったから。鶴見はその不正に絡んでいて、常盤の過去も知っていたということ。そして、彼女のスキャンダルを公開することも視野に入れてこの額を提示したということだ。まあ、小汚いやつである。
しかし、鶴見辰吾、その毛髪の白さもあるのだろうが、昨今はこういう会社の重役や政府の偉い人みたいな役が多い。この間までは、朝ドラ「舞いあがれ!」で重工業会社の重役やってましたものね。そして、こういうチンピラみたいな役もできる。ある意味、重宝されているのはいいが、ちょっと出過ぎの感じもしています。そう、高齢の画になる役者が足りないのも今の日本のエンタメの辛いところではあります。そう、老後の仕事に俳優とかありますよ。その気のある方はチャレンジしてみれば・・。
話がそれた。で、常盤も責任を取ろうとしてあちこち歩くわけだ。この悩む常盤の演技がなかなか良かった。こういう雰囲気が出せる美女もなかなかいませんよね。
そして、とにかくも先行文献を見つけて、特許の存在自体を無効にしようと考えるのだが、その文献は発見するものの、その実物が手に入らないという流れ。こういうことは、あるのだろうか?図書館を探せば出てきそうな気はするが・・・。今回は、重岡大毅にも他に手がなく、その文献探しに明け暮れる。
最後のキーになったのは、常盤が特許を横取りする形になってしまった、研究者である板尾創路の記憶。申請の書類に自分の名前を書いた記憶があるのに、できてきた書類は、違う人の名前になっていたというもの。そこで、弁理士で板尾の友人のともさかりえがピンとくるわけだ。名前を変えるには、その書類があるはずだと。
そして、その書類にあったのは鶴見辰吾の名前。もう逃げられないというか、鶴見は一発逆転される形に。今回は、勧善懲悪的な爽快感のあるドラマになっていました。地味な弁理士の仕事をこんなふうに描くのは面白かったです。
そして、ドラマもあと2回というとこでしょうが、これ以上の問題が発生してエンディングという形みたいですね。初めから引っ張ってきた「カメレオンティー」が特許侵害になる?まあ、楽しみに待ちましょう!