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「フォレスト(第3話)」散らばったパズルのピースがひとつひとつつながっていくと、誰が不幸になるのか?

松田美由紀の1ヶ月早い誕生日会のシーンから。このシークエンスの松田がなかなか怪演だった。この人、長く女優を休んでいたが完全に勘を取り戻したように、このヒール役を見事にこなしている。だが、最後に今は肝臓がんのステージ4で余命わずかなことがわかる。だから、比嘉愛未を後継者に指名したということであろう。そういう話だけならまあわかりやすいが、この家の人々全てが、松田に対してよくない心を持っている気がしてきた。

そういう意味で、一番怪しいのは堀部圭亮だとは思う。こういう話の中では一番従順な人が犯人だったりすることは多い。だが、全ての親近者が怪しいし、観ている方がパズルの組み立てに右往左往という展開は、脚本、結構よくできている。

松田は堀部とともに、脅迫状を送っているのは岩田剛典だと思っている。だから、彼の店に無断で侵入して物色までさせているのだ。だが、その様子を中川大輔に見られてしまったのは不注意だった。このことでいろんなことを岩田が比嘉に話さなければいけなくなるのではあろう。

で、岩田の家にあった帽子が3年前の事件の犯人に繋がってくる。今回出てきた、肉の食中毒の話につながっているということ。だが、その時に岩田は松田が弟の失踪に関係してることは知らないのではないか?

そう、岩田の弟は死んだのではなく失踪したという情報も今回初めて出てきたこと。そして、その失踪場所に落ちていたテレホンカードにより、今回、松田がその失踪に関係していることがわかったということなのだろう。そして、今回は、弟が持っていた呼吸を助ける機器を岩田に届けたものがいる。

多分、弟は生きていて、松田の近くにいるということなのだろうか?誕生日会に腐った肉が届けられたのはその弟の仕業?その辺のパズルが少し合わさってきたが、医師である水野美紀が持っている恨みや、松田が周辺にどのような悪さをしているかはまだ読めない。

確かに金持ちの周辺には、なかったことにしようと握りつぶした嘘が一つや二つはあるだろう。私みたいな貧乏人に言わせれば、そういう負の話を墓場まで持っていくのはかなりのストレスがあるのではないかと感じたりする。

局は違えど、今、テレビ局が責められている話も同じで、誰かが嘘をつき始めて、あったことをなかったことにしたり、それを金で解決しようとするから、結局嘘を嘘で上塗りする感じになり、本当のことがわからなくなる。まだ死人が出ていないのが不思議なくらいだ・・。

そういう話と同じなわけだが、ここで松田が来週あたり死んでしまうと、話はもっとわからなくなりそうである。多分、生きているはずの岩田の弟がどこで何をやっていて、いつ登場するのかが重要なところか?このドラマ、はじめの予想より、結構、面白くなってきた。

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