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「Dr.チョコレート(第4話)」秋元ドラマはやはり、話の引っ張りかたが下手

この間「弁護士ソドム」の項で、ドラマとして回の進め方の構造がなかなか適切で面白いという話を書いたが、それに反して、このドラマはそこらへんがうまくない。白山乃愛の両親を殺した本当の黒幕を暴くことがこのドラマの主題で、回を重ねるごとにそこに近づけるというのが各回のミッションだったりもする。そこに、白山の手術する患者が絡んでくるみたいな流れ。

今回も、前回疑惑があった、医師の眞島秀和が自分の医療ミスを隠すためにDr.チョコレートに手術を頼んでくる。そして、その手術は最後に成功に及ぶわけだが、わざわざエレベーターの中で手術するような必要があるのか?この辺りが無駄なことをやって話を複雑にして何となくすごいみたいな感じにする日本の昨今のドラマの醜い感じだったりもする。ここで、斉藤由貴がいないことで、細い糸を用意してなかったみたいなのも必要なのかと思ったりもする。

そう、毎回、サポートする仲間たちがフューチャーされるのがこのドラマでもあるわけだが、今回は斉藤由貴。優秀な看護師であった彼女が何故に病院を負われたかというのがわかる。彼女は、医療ミスを起こした責任をなすりつけられて辞めたわけだ。そして、再度戻ってこないかと誘われるが、結果的には、この医療チームに残ることに。まあ、話としてはわかるのだが、もう一つ描きかたが深くないというか、話として盛り上がらない。各自のキャラを明確に印象付けてないのである。その辺りは次週からも期待はできないか?

で、眞島は事件には関係なく、違う医師がDr.チョコレートのことを気にして色々たどり着いている感じ。話がリニアに繋がっていないことで、視聴者は無駄な頭を使う必要がある。このわざとカオスに展開するやり方が秋元的なのだが、私はもう一つドラマ的にクールではない気がする。

そんな中、坂口健太郎と西野七瀬のやりとりは密になっていく。そして、Dr.チョコレートが誰かはバレないまでも、西野と白山も仲良くなっていく。そんな状況では、西野が白山がDr.チョコレート本人と知るのもそんなに遠くないのか?

そして、チョコレートの話は、あたりさわりのない海外ブランドでまとめていくのかと思ったら、明治のチョコレートの話も出てくる。節操なくチョコレートメーカーを取り込んでいるのだろうか?この後、ロッテのチョコレートなども出てきたら、もはや、新しいスポンサードの姿が見えてくるような感じもする。

まあ、最初から書いているが、秋元ドラマに、そのドラマ構造の素晴らしさを期待しても仕方ない。とにかくも、白山乃愛の初出演を最後まで見てしっかり評価してあげることが私の目的であるのだから、彼女の出てくるシーンだけ脳裏に収めておこうと思うわけであります。

しかし、彼女のチョコレート食べる時の表情のおかげで、ドラマを見た後はチョコレートが食べたくなるわけである。それはすごいチョコレートのプロモートになっていることは確かだ。

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