「マウンテンドクター(第10話)」MMTの存在の再認識と、行政側の当事者でない軽さ
前回は、杉野遥亮が山でやった判断を大森南朋を含め周囲に否定されることで、山岳医療が必要か?というところまで問いが行き着く状況。そして、それを知った岡崎紗絵の母親が、その問題を週刊誌にリーク、県の行政が医師を山に送ることを指導し、止める状態になってしまう。
今回は、この否定する者たちが、医師たちの思いに叱咤される場面が出てくる。県の職員の松尾諭と院長の団れいが対峙する場面が一つの山場。団は、松尾に、「空調の効いたところでぬくぬくとしてる者に何がわかる」というような言い方をする。「踊る大捜査線」の「事件は会議室で起きてるんじゃない」と同じ感じですよね。そう、医療を描く際にも、「白い巨塔」以来、政治で動くものと人の命で動くものとの二択が常に迫られる。そんな中で、医療のイの字くらいしかわかっていないだろう松尾に命を守る仕事を止められる理由などないのだ。まあ、官僚などの考え方は数字でしかなく、それがどう役に立つかと考えて未来を作ることなど、基本無理なのだ。こういう部分では、当事者がちゃんと未来を作るべきだと私は思う。そう考えると、今やってる自民党の総裁選など、誰もプロフェッショナルな意見がいえないような感じは寂しい限り。みなさん、毎日が勉強ですよ!
で、週刊誌を動かし行政にも意見していた岡崎の母親は、岡崎に逆に怒られる。まあ、こんな週刊誌で自分の夢を叶えようとするような医師は問題外である。というか、やはり世の中から週刊誌というものを無くしたい私である。とはいえ、なくなったら、ネットで新しいゴシップやリーク専門のサイトがすぐできるでしょうから、無駄なことか?とにかく、今の世の中、国や利権者が真実を言わないで、自分の思う方向にことを進めようとするから、結果的には「嘘」の歴史をリアルタイムで伝えようと必死である。だから、日本人の大半がワクチンを打ってしまい、免疫力を弱くしてしまったのだ。本当に、日本を強くしたいなら、こういう陰謀に加担しないことですよ、自民党のみなさま。
話がかなりずれたが、今回は大森南朋の心臓疾患がわかり、彼がMMTにあまり積極的でなかった理由がわかる。だが、病院のベッドで土砂崩れのニュースを見て、山の現場に行こうと思う大森。亡くなった奥様が背中をおしたということはあれど、無謀すぎる。だが、それにより、県知事にも話をつけ、救助に向かう、杉野と宮澤エマ。そして、重症患者をなんとか助けることができ、MMTの存在意義を見せるが、まだ、それだけでどうにかなるものでもないようだ。今まで医師たちが通っていた山荘も閉めることがほぼ決まり、色んな意味で結果的には登山者のリスクが大きくなっていく。大森の命も最後まで持ちそうもない。とにかく、最終回、未来が見える形で終えてほしい。