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「何曜日に生まれたの(第3話)」溝端淳平がストーリーの中に入ってきたことで何が起きるのか?

まだ、次週までは、飯豊まりえのクラスメートの現況報告的なシークエンスのようだ。それが終わって、思わぬドラマが始まっていくというコトだろうか?まだまだ、このドラマ、何を目指しているかはよくわからない。

しかし、俯瞰して見ていなければならないはずの溝端淳平が、飯豊の彼氏を演じる位置に入ったことで、少しずつ話がイレギュラーの方向に流れ出したことはわかる。陣内孝則に頼まれても、拒否していた役を溝端が受けたのは何故か?もちろん、彼はレストランの会話を盗聴していたわけで・・。その意味は、YUが登場したことによるのだろうか?次週、この5人での会話が楽しみではある。

しかし、今回出てきた若月佑美。彼女が出てきて、井上祐貴と結婚していたということは、ショックでもなく・・、いやショックもあってラーメンの替え玉までしたやけ食いが行われたとも言えるのか・・。こういうシーンをさらりと演じられる飯豊は、ある意味魅力的な女優さんだ。野島伸司が彼女のそういう部分を引き出そうとした脚本なのはわかる気がする。

でも、飯豊は若月に学校を追い出されたようなものなわけで、そういう怨恨ではないが、トラウマが確実にあり、レストランで過呼吸を起こす。そのタイミングで笑顔の溝端が出てきて、次週に続くというのはやはり連ドラを知り尽くしてる方の脚本である。

そして、このクラスメートたちを皆、社会でも近い位置に置いているのもさすがというところ。広告代理店勤務の井上、そして、大手化粧品会社の常務のYU。その二人が仕事で交わり、YUの会社には、同じクラブのマネージャーだった片山友希がいる。彼女も見た目だけで印象的な登場のさせ方。

途中で、早見あかりが、飯豊の写真を見て、彼女の面白さを話す部分があるが、飯豊がこの化粧品会社の広告に出るみたいな展開があるのだろうか?そうすれば、ドラマは結構いろんなところに飛び火し、思わぬ方向に流れる気はする。

で、早見とシシド・カフカが焼肉を食べてるシーンがなかなか印象濃く、脳裏に残った。この二人を姉妹にした設定は当たりですね。なんの違和感もない。こういう少し派手目な二人の女の会話を書ける野島さんはやはりすごいよなと思ったりするのです。

溝端が今回、ストーリーの中に入ってきたが、結局、井上もYUも飯豊にはそれなりに気があるようで、彼女を誰が取るかみたいな設定も出てくるのだろうか?飯豊が社会から離れていたことで、不思議な波動を出して昔の親友たちに会う様はなかなかうまく描けているのだが、ここから、彼女の心象がどう変わっていって、飯豊の芝居もどう変わっていくのかはすごく楽しみなところである。

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