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「あたりのキッチン!(第4話)」仲良くするための辛いものがクセになるまでの道はなかなか遠い気もする

初回から、桜田ひよりと医学部の工藤美桜の交際というか食事の会話は続いていたわけだが、この4回目の最後でやっと連絡先交換を行う2人。最近の世の中は、スマホでまずは連絡先を交換してから付き合い出すみたいなことが多いのだろうが、まあ、こういう流れもあっていいし、世の中にはそのくらい友人を作れない人は思ったより多いと思う。私もそうだったからそう思うわけである。そう考えると、コミュ障というものはある意味一つの個性と考えていいのだろう。

そして、ここにきてというか、前回の最後に「阿吽」に突然やってきた男、遠藤健慎。何をしにきたかとおもったら、工藤に一目惚れしたから桜田にサポートしてほしいみたいな・・。そして、そこにまだ高校生の窪塚愛流まで巻き込んで、恋愛開始のお手伝い。

そして、桜田が「阿吽」で工藤がくるのを待てばいいと進言すると、遠藤はすぐに実行。そして、タイミングよく工藤がきて、一緒に「サンマ定食」を食べるが、なかなか会話はうまく噛み合わず。遠藤は自分が辛いものが好きだとサンマの塩焼きに唐辛子を満遍なく振りかける始末。この舌についていくのはなかなか難しいが、彼が辛いものを食べるのが楽しいというので、次は一緒に他のお店に辛いものを食べにいくことに・・。

しかし、案の定、工藤はそれでなくても食が細いので、辛いものへの適応性がないことに加え、誕生日のお祝いをコラージュされた辛いナンを食べきれず落ち込んでしまう。まあ、ここまでで、相手のことを思いやってはいるが、心の内が読めない遠藤も落ち込んでしまうわけだ。

というか、この二人の恋は図書館で本のことで話したことで始まってるのだが、二人とも、コミュ障に近い人付き合いの下手さでチグハグな感じは、ある意味リアルな感じはした。そして、「阿吽」の峯村リエに、友情より恋愛が上だみたいな考えがおかしい」とか言われてしまう。かなり状況は違うがここで描かれていることは「いちばんすきな花」で語ろうとしていることに近い。世の中の常識みたいなものが、遠藤の頭の中にあり、それを彼が男子校出身であることでよくわからないとかいうのも、この年齢の中ではよくある会話。それよりも、私は医学部の工藤がもう一つ頭よく見えてこないのが気になったりする。

そして、今回の解決料理は「麻婆豆腐」。まずは、普通のピリ辛程度で作って、それを大皿で出す。そして、工藤、遠藤、桜田の3人で取り分ければ、量の調整もできるし、辛さを変化できるようにラー油と山椒のトッピングをつければ、自由にそれぞれが楽しめて、会話も弾むというもの。確かに中華料理というのは、残すのが当たり前ともいいますし、まずはみんなで楽しくというのにはピッタリ。

で、桜田も少しづつ店とか対人に慣れてきてる気はするが、それも料理があってのこと。やはり、人間が生きるためには食が大事ということを語るために、工藤や遠藤のような極端なキャラを作っているのだろうが、それがドラマをわかりやすくしていることは確か。まあ、このまま、桜田がどんな素敵な料理人になっていくかは興味深い。

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