「となりのナースエイド(第2話)」"ラブコメかよ?"と見せながら、サスペンスチックに展開していく?
ドラマの中で「ラブコメかよ?」みたいなセリフが何回も出てくる。確かに番宣の段階でも、川栄李奈と高杉真宙の初対面の雰囲気が最悪だった二人が恋に落ちていくようなドラマかという雰囲気があった。でも、ここでは川栄の過去が結構大事で、この回の最後でその秘密が解き明かされそうになったところから、サスペンスチックになってきた。このドラマの本質が見えてくるのはここからだということである。
大体、ここまで、小手伸也のドラマによく出てくる頭は悪いが、自分の地位を下のものにひけらかすような上から目線男が出てくるようなドラマだから、そんな医療的な要素はあまりないいらないのかと思ってしまったこともある。というか、この小手の役は原作にも出てくるの?
で、これは初回からそうなのだが、川栄が医療知識を想うときに、しっかりその内容が図示で出てくる。まあ、こういう作りのラブコメはないですよね。作り手がどういう雰囲気のものを作りたいのかはなんとなく見えてはきたが、色々誤解を招くような初動の作りはあまり良くないかとはおもう。
そして、今回のクライアントは人気YouTuberというか、生配信してスターになった女性。この役やってるのだれかと最後までわからなかった。垣松祐里だったのね。女性というのは、髪型を変えただけで別人に見えたりするわけですが、ある程度有名になってから、一度は売れなかった女優みたいな役をやる時は、こういう施策がなかなか効きますね。まあ、少し露出が多い場面がある映画の役というのは「全裸監督」を想起させるし、なかなか良い配役ではありました。
話は、その映画のために身体に傷をつけたくないという彼女の意向をどうするかという話。ロボットを使って最低限の傷で手術はできるが、そこで「絶対に成功する」とは言えない高杉。これは、彼の医師として真面目さが言わせるものだが、ある意味、「ドクターX」の無謀さを避難しているようにも見える。とは言え、ここでは患者のために川栄に言われ、「絶対成功する」という高杉。確かに、正直な医師の言葉は必要だろうが、患者のモチベーションを下げないために嘘の混じったグレーな声掛けも必要な時もあるだろう。まあ、それをナースエイドが医師に促すということはまずないだろうが・・。
つまり、主役の川栄にその掟破りみたいな行為を二度させたところで、彼女の正体をバラす段階に入るというドラマだ。そう、この転換は3回目までにやらないと、ドラマが思った方向に舵を取れないということだろう。そして、川栄が教授の古田新太とも面識があったということも今回ばれている。
さあ、ここから川栄の病院での立ち位置みたいな物、ナースエイドの仕事の中身が変わってきたりもするのだろうか?そして、川栄がここにいる本当の意味合いはなんなのか?そう考えていくと、なかなか先が早く見たくはなってきますね。