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「厨房のありす(第5話)」恋とは何か?は化学的にはわからないということ

このドラマ、日曜の夜に、というか月曜の前の夜に流すには、なかなかけたたましい会話が多いので、チャンネルを切り替えたくなる人は多いだろう。門脇麦がASDだということで、見事な演技だが、そのわからない会話を日曜の夜に聞かせることもない気がする。こういうことを気にすることも、放送時間が明確に決まっているテレビでは大切なことだ。昨今は、季節感も全く違うものを平気で流したりもするが、そういう気遣いのなさはテレビをつまらなくしている一要因だと私は思う。そして、このドラマを日曜の夜の流すのも何か違う気がする。今回は最後にお客様の恋が実りそうで、自分の恋心に気づく門脇がいて、ハッピーエンドなのだが、でも、そこまで着地する門脇の姿は見ていて結構辛いのだ。話としては、それほど問題ないが、やはり完成品のテイストに何か足りない気がする。

そして、そんなASDの話の中に、大森南朋がゲイである話が入ってくる。今回は、大学時代の大森とその相手である竹財輝之助の回想シーンがあった。ペンギンにもゲイがいるという話。まあ、ペンギンに限らず動物には当たり前のようにゲイがいるらしい。それは何故か考えても仕方なく、種族保存に貢献できないオスがいるくらいにしか私は思わない。でも、竹財さん、この間の「婚活1000本ノック」の役も激しかったが、なんか、カメレオン俳優化してますね。もう、2枚目演技には見切りをつけたのか?大森とのカップルは、何かしっくり来ていたが・・。そして、その竹財の息子が永瀬廉ということなの?そして、竹財を殺したのが大森とは何事?今回が5回目で、ドラマの本筋が動き出したということなのだろう。

そして、前回、正体が分かった木村多江と萩原聖人も門脇のご飯を食べにくる。しかし、栄養のことが優先のここの料理だが、彩がいつも素晴らしい。昨今の料理を必要とするドラマの中でも、料理の美味しそうな雰囲気はずば抜けている。これは、ドラマにはいいことだが、夜の10時過ぎにこれを見させられるのはなかなか辛い気もする。

まあ、そんなことは気にしていないスタッフだろうし、今回のテーマは「恋とは何か」であり、それを永瀬と門脇の偽装カップルが助けるという作戦。お客の金澤美穂が同僚の渡辺大知を好きなのだが、向こうがその気があるのか探ってほしいと言われる中で、そんなことになった。だが、仕掛けた作戦は次々に空振り。そして、門脇は逆に心が落ち着かなくなる。そんな中、夜の道で門脇は渡辺にあい、金澤が好きだから、明日一緒に食堂に来るという話をする。

張り切って、恋の成就のためのビーフシチューを作る。そして、二人を幸せにしたあと、次は自分だと思い、永瀬にすり寄ろうとするが、永瀬はまだそんな気分じゃなさそうだし、笑顔もほとんど見せない。さあ、この永瀬を門脇がどういやしてあげるかという次回でしょうか?

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