「全領域異常解決室(第2話)」狐憑きとケサランパサランと集団失神の秘密
理科系の大学を出ていた私は、もともと非科学的なものに興味はなかったし、その存在を信じてもいなかった。しかし、大学を出て、社会人としての理科系になったときに、自分で解決できないことが多いことに気づき、そして、科学的証明の向こうにある多くの何かを感じるようになった。最近の量子力学の話などを聞くと、すべての世の中の事象には原因があり、それは科学的と言われることで解決できないことの方が多いということがわかってくる。だから、ここ数年のウィルス&ワクチンの話など、科学的という言葉を悪用して、全く科学的でない方法を世の中の人に思い込ませた実例である。結果的には科学を信じるものが、彼らが呼ぶところの偽科学に騙されているという結果となったわけだ。
それはいいとして、だからこのドラマは気になるのだが、今回の最初に問題になった高校生の集団失神が井戸の息抜きをしていなくて、メタンガスが発生したからだというオチは、ちょっといただけないかな。ある意味、もっと突拍子もないオチを持ってきて欲しかった。そして、このオチで来年の万博会場のことを思い出してしまった。万博会場で集団失神とか起こるのであろうか?
そう、「全領域異常解決室」の藤原竜也は、いわゆる超常現象の捜査をしているのだが、結果的には、学校で認められていないバイトをやってる子を脅して更衣室の盗撮をやらせていた教師を追っかけてるだけだったという感じで、普通の刑事ドラマにちょっと超常現象をカマシてるだけなのですよね。そういうところ、黒岩脚本にしてはコクがない。
まずは、校内にある祠が壊されたことから、狐憑きの話を持ち出す。で、広瀬アリスは生徒たちとキツネダンス。こういうのは好き。そして、今回、生徒を守る側の役の林泰文が、狐憑きに疲れた真似をするという流れは面白かったが、それが芝居だったというのも、ねー、なんかつまらないですよね。
こないだまで、目黒蓮の義理の父親をやっていた林さん、1話の中で、なかなかいろんな顔を見せて、さすがというかキャリアを感じさせていましたね。最近は、悪だか善だかわからないような役によく使われますよね。そういう意味では、重要な役者さんです。
そして、林が飼っている「ケサランパサラン」今だに、このドラマで語られているように生き物か何かわからない代物。まあ、私も飼ってみたい気はするが、なかなか縁が必要でしょうな。それを校内に持ち込んだのは、福本莉子?というか、巫女さんらしいが、彼女はドラマでどういう役なの?
結果的には、悪い教師が女子高生に殺されて、祠のあった下に埋められていたという話。まあ、物騒な話だが、こういうドラマは夏にやった方がいいのではないかと思ったりもする。稲川淳二も出演させてほしいよね。そして、最終標的は、やはり「ヒルコ」らしい。初回から2回目までは、「怪奇大作戦」の出来損ないみたいな感じがするが、黒岩勉だから、ここからそれなりに勢いはつけてくるだろう。そのギアチェンジを待とう!