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「アトムの童(第5話)」ここで天から地に落とされ、本当の復讐劇が始まるということ?
しかし、資本家と銀行が組んでこんな事をやっていい訳はない。日曜劇場でこういう修羅場みたいなのを色々見させられてきたが、最も醜い光景の気もした。そして、最後に吠えるオダギリジョーは、究極に悪い奴に描かれている。来週から全く様相の変わるドラマになりそうだ。視聴者をどのように気持ちよくさせるのか楽しみなところ。
その前触れというのか、まずはゲーム配信がうまくいかないという流れから。全てはオダギリが配信会社に手を回して行った事なのだろうが、日本人でここまで権力行使できる人間がいるのかどうか?疑問の部分はある。そして、アトムは自社サイトだけで売ろうとするが全くうまくいかず、会長の風間杜夫が作ったゲッチャリロボのノベルティを配りながら細々と体験会を開く。ここで、ゲームの配信数は伸びないまでも、ネットでゲッチャリロボがブレイク。ワールドワイドに広がっていく。ここで出てくる自分でフィギュアに塗装してそれがゲーム内で操作できるというアイデアはなかなか秀逸。結局のところ、アナログ性をある程度入れ込む事で新しい道が開けるというのは、これからの一つのあり方には見える。
そして、ゲームは自社サイトだけで100万ダウンロード達成。ゲームアワードにノミネートされるまでに上がっていく。この過程で、オダギリがパブリッシャーの玄里に「君は何がやりたいのか?」と聞くが、それは視聴者も思っている事だろう。正直、オダギリと皆川猿時以外は、何を考えているかわからないままに次章に入る感じ。最後に、この辺りのモヤモヤも解消されることになるのか?
日本ゲームアワードは、すべての部門でオダギリの会社のゲームが受賞するが、ここですごい違和感があるのは、アトムは、社長とクリエイターが同席しているのに、オダギリのサガスは、彼のみが出てきて、クリエイターの存在を全く見せてこない。この辺りは、オダギリがゲームに対し、創造物に対し、クリエイターの存在に重きを置いていないということを示すものだと思うが、正直、こんな人が、こんなところで大きな顔をする会社はすぐに衰退していくのが普通だ。
そして、アトムワールドは、その後にアジアのファンの投票で一位になり、山崎と松下の仕事は報われたと思ったところで、銀行が差し押えにくる。銀行が全てをサガスに売ってしまったというのだ。実際にこんなことをやったら裁判沙汰になり、大変なことになるだろう。まあ、皆川は最初からオダギリの犬だったわけで、最終手段は考えていたということだ。ここにも、ゲームに対する愛情、クリエイターへの愛情は皆無だ。こういうものをドラマの折り返しである5回までにぶちまけておいて、そして後半は反撃編なのだろうが、展開が全く読めないところはなかなかである。
ゲッチャリロボがワールドワイドになり、外人や高橋名人がアトムに訪ねてくるシーンがなかなか微笑ましかっただけに、この最後の畳み掛けるような破滅の画はすごい刺激的であった。
そして、先のわからぬ展開の中に、山崎努、麻生祐美、加藤ローサの参戦!面白くならないわけもなく、日曜劇場のスタッフに丸め込まれている感じの私であります。で、ゲッチャリロボやアトムワールドのゲームは発売しないのですか?