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「無能の鷹(第5話)」SNSと韓流ドラマと部長の黄昏の日々

「ありがとう」と言う言葉は一度使わなくなると、全く口から出てこなくなるものなのかもしれない。私もここの高橋克実みたいな人を何人か知っている。体裁は整えているが愛を感じさせない社会人。結構、大企業に多い。自分が偉いと言う思い込み。まあ、そうなったらもう死ぬまで不満たらたら言うようになるのですよ。だから、今回、高橋が最後に「ありがとう」が言えたことはとても大事なこと。

で、今回一番おもしろかったのは、菜々緒が土居志央梨と間違えて、渡辺えりの喫茶店に電話をかけてしまうところ。MOZU違いというのはかなり無理があるが、そこにいたのが渡辺えりであり、パソコン相談が恋愛相談になってしまうあたり、笑えました。脚本、根本ノンジ、こういう脚本書けるのだから(原作はあるけどね)朝ドラ、もっと面白くできるだろう。本当に、朝ドラヒロインが菜々緒であったら良かったということでしょうか???

今回の冒頭のネタはPCに相性の悪い部長の高橋が、生で戦略会議を開きたがる。まあ、そっちの方が、昭和生まれにはやった感がある。そして、そんな彼の過去の話が今回は散りばめられていく。ネットが出てきた当初、つまり30年くらい前には、こうやって「これからはインターネット」だという人がいっぱいいたが、現状見てわかるように、それを使いこなせた人が30 %くらいだったということでしょうね。まあ、やる気もなければ、触る気もなかったし、パソコン教室通っても業務とそれがどう関連するのかがわからなかったという人が多かったのですよね。

そして、画面が青いままフリーズするなどいうことはあるのか?と思ったら、接触不良だったのでしょうね。最後、PCを抱きしめて直す感じは私はその通りだと思います。家電やPCが壊れるのは愛の充足がないからです。

で、最初の会議の話に戻るが、SNSをやって新しい顧客を集めようという話。その係が菜々緒に。そして、彼女が最初にアップしたのが、「割り損なった割り箸」ここで、ドラマ的には何が始まるのだ?という期待と、オチはどこに持っていくんだというところ。だが、菜々緒は自分が興味を持った街の風景を撮ってアップし続けるだけ。だが、フォロワーの数が一気に増えていく。まあ、こういうことはありうるのがSNS。トランプ大統領もこんな感じで当選したんですよ(嘘)。で、フォロワーは、その写真のつながりが何かのクイズかと思い出す。確かに企業アカウントだから、わかった方にアマギフ配るみたいなことはあるでしょうからね。でも、ドラマの中でSNSの中で紹介したぬいぐるみはネタになるものの、実際、このSNSで客が来ることがなかったのは少し不満。でも、今回も菜々緒のおかげで部長の被っていた殻が破れたというのはお手柄なのでしょう。それなりに面白かったです。


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