「オクラ~迷宮入り事件捜査~」お蔵入り事件の捜査を、ヤラセで解決するというスタンスはどういう暴走を起こすのか?
最後に、真実か妄想かよくわからない、杉野遥亮の事件の謎解きが行われ、この回の流れは、全て反町隆史が仕込んだものなのか?というところで視聴者の目の付け所も変わる。多分、自分が昔関わった事件に対し、反町がケリをつけたいということはあるのだろう。そして、今回の話は、犯人が死んでしまったことで、そういう警察のやってはいけない行為も表沙汰にはならないという仕組み。で、結果的に、バディである、反町と杉野は、常に疑いの中で動くということになるという仕組み。それなりに面白いが、これは、「踊る大捜査線」の時代の刑事と、令和の今のぴちぴちの刑事のスタンスの違いということを描きたいのかな?
そう、この謎解きがされる前に、反町隆史、中村俊介、観月ありさが、同じフレームに映るシーンがあるが、まさに、この画は四半世紀くらい前の画である。そして、ちょっとクラシックな香りがするが、決して年寄りくさくはない3人、いいじゃないか!と思ってしまった。特に、このドラマでは科捜研の女らしいが、観月ありさは相変わらず綺麗だ。しかし、年齢をしらべたら47歳。まあ、格好いいこと。
話的には、お蔵入りの事件の捜査をする「特命捜査情報管理室」の話だから、「ケイゾク」とか「時効警察」の流れを組むドラマかと思いきや、フジテレビだから、もっと、正攻法な刑事ドラマにしたいようだ。だが、仲間の刑事は、もはや、旬を過ぎたものや、他の部署で暴走してここにやってきたものばかり。まあ、よくある設定だが、アウトロー的には弱い気がした。宇梶剛士を使うなら、もっと暴走族っぽいのが見たいよね。あと、白石麻衣は、ここではなかなか良い雰囲気。アクションを見せるシーンがあるのですかね。それなら、もっと服を派手にしないとね。彼女はもっと色っぽい路線で女優やるべきだと思うのですよね。
で、取り上げる事件の方は、12年前の小学生誘拐事件。昨今は、アメリカで小児誘拐が多く蔓延り、行方不明が多いという話もありますし、日本でも児童の行方不明が結構多いという話も聞く。まあ、LGBTを差別するなというところまで、世の中が来ているのに、犯罪的な変態さんも後をたたないのだ。そう、何故にジャニー喜多川が世界から責められるかというと、彼と同様の趣味の人は結構な数いるということなわけだ。そう、許されざるべきものではないということを、日本の皆さんはまだわかっていないのは悲しい限り。しかし、こういう事件をテレビドラマで取り上げるのは悲しいですよね。そして、犯人が死んだことで、真相をぼかす形になってるのも悲しい。そして、反町のヤラセがあったなら、まあ、話としてはつまらないということになってしまう。
初回に、杉野と反町のスタンスの違いを見せたかったということだろうが、ということで、本番は二回目以降と見た私です。
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