検査の書
検査とは
「検査」とは何か整理して考えてみます。
病気の診断と確定
治療計画の立案
予防とスクリーニング
治療のモニタリング
感染症の検出
健康診断
遺伝的なリスクの評価
大きく分類すると、上記に分類されるかと思います。
一番身近に感じることができるのは健康診断でしょうか?
医療現場や臨床実習においても、検査の重要性は大きいと思います。
特に確定診断を付ける場合や、治療計画、治療のモニタリングにおいて非常に重要な役割を果たします。
具体的な内容も以下で一緒に考えていきましょう。
検査内容
病気の診断と確定:
検査は症状や病歴に基づいて病気を診断するための有力な手段です。例えば、血液検査、X線、MRIなどが疾患の有無や進行状況を確定するのに役立ちます。
治療計画の立案:
正確な診断に基づいて治療計画を立案するためには、検査結果が必要です。異常が見つかれば、それに基づいて適切な治療法を選択できます。
予防とスクリーニング:
定期的な検査は、早期の病気の発見やリスクの評価に役立ちます。例えば、がん検診や糖尿病検査などがこれに該当します。
治療のモニタリング:
治療を開始した後も患者の状態を追跡するために検査が必要です。これにより、治療の効果や副作用を把握し、必要に応じて調整することができます。
健康診断:
健康な状態を保つためにも、検査は重要です。例えば、血液検査や心電図などが一般の健康診断に使用されます。
感染症の検出:
特に流行している感染症の早期検出は、その拡散を防ぐために非常に重要です。例えば、PCR検査や抗体検査がその一環です。
遺伝的なリスクの評価:
遺伝子検査を通じて、個々の遺伝的な傾向やリスクを評価し、予防措置を講じることが可能です。
理学療法士が行う臨床(実習も含む)での検査
さて、これからは理学療法で行う検査の内容について考えてみましょう。
臨床において必要な検査とは何か?
検索方法や手段はたくさんありますが、その中から患者様の病態や症状に合わせ、自分で選択して検査することが必要になると思います。
実習に来る学生さんを見ていて毎回思うことがあるので、ここで言わせていただきますが、『検査=ROM』『検査=MMT』『検査=四肢長周径』ではありません。
先程も述べましたが、患者様の状態に合わせ必要な検査を行うことが重要です。
もちろん、ROMやMMT、四肢長周径などは、臨床で必要な検査になりますが、誰でも構わず行う検査でもないと思います。
なぜ、その検査が必要なのか、どうしてその検査を選択したのかを自分の中でしっかりと考え行う必要があります。ここがすごい大切なことです。
そして、検査をすると言うことは評価すると言うことにも繋がるのです。
皆さんは評価してますか?検査して終わり!みたいな考えにはなっていないでしょうか?
次回では、評価の進め方や考え方についてもお話しします。