【臨床心理学】統計学のスッキリ
放送大学の単位認定試験の期間に入ったが、「心理学統計法」のテキストを多分十分に理解できるまでになんとか至ったと、今時点では感じている。試験はこれから受けます)
以前下記で、統計学のつまずきについて少し書いたが、今日は全般的に改めてどのように統計学関連の学びを進めたかまとめておく。
放送大学受講前
私の統計学との付き合いについて少しまとめておく。
高校では授業で数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数Bとに取っていた記憶がある、特別得意ではなかったが、苦手でもなかった。
大学は主に政治学など文系教科だったため、統計について特別学ぶことはなかった。
会社員時代は、IT関連の企業ということもあり会社の推奨資格としてそういえばビジネス統計の資格を取っていた。
放送大学受講後
放送大学では、公認心理師資格要件にあたる科目として「心理学統計法」という講義があり私もこれを受講しているが、放送授業とテキストの勉強だけでは、いまいちすんなり理解しきれなかった。
ので、いくつかの本を副読本として読んでみた(全部ではなく必要なとこのみつまみ食いする感じで)
基礎から学ぶ統計学 (2022) 中原治
「心理学統計法」の受講前からきっと統計につまずく、というイメージのもと退職前から読んでいた。他の本を読んでいて困ればこの本を読めば、より詳しく書かれていてわかりやすく、非常に助かった。
初めはどこまで心理学で統計の知識が問われるかわからなかったため、全部1から10まで本書の内容を学ぶ気になれず、ただ結果的には全ての章に一度は目を通した。
心理学のための統計学入門 (2014) 川端一光、荘島宏二郎
「心理学統計法」の授業に行き詰まったため入門書として読んでみた。
シンプルな説明に努められていて、実戦としてどのような統計の知識が必要か、また各統計手法の概念的な理解という意味では助けになった。
が、数学の記号があまりなく日本語での説明となっていた点、逆に少しわかりづらい部分もあったかもしれない。
改訂版 はじめての心理統計法 (2016) 鵜沼秀行、長谷川桐
今まで他の統計学の本や、放送大学の授業で何となく理解できていた範囲についてわかりやすい説明と、そして細かめな例題が各手法ごとに載っており自分の理解を確かめるという点でも大変助かった。
5章の「標本と母集団」についての章で一度つまずいでしまったが、何を分かっていないかを冷静に考えると、大きな勘違いに気づいて(標本)、乗り越えることができた。
公認心理師・臨床心理士大学院対策鉄則10&キーワード25 心理統計編 (2018)
試験対策としての統計ということで、かなり狭い範囲での内容になっているが、概念的な理解、臨床心理学として求められる統計学のイメージを掴むという点では、一番わかりやすかった。
こちらの本を最初に読めばよかったかもしれない。
つまずきとわからないことを勉強すること
統計学に関しては、今回私は「標準偏差」と「標準誤差」をごっちゃに捉えてしまっていた。
前者は一郡、後者は多郡についての概念であるが、そもそも本を読むときに何について求めようとしているのか、という観点が持てていなかった。
統計学では、章末問題が解けなかったり、テキストの行っていることがわからず???となってしまっているときに、何がわからないかわからない、という感覚を久しぶりに感じた。
覚えられないではなく、わからないのだ。
ただ、わからない原因が見つかると、頭の中のスパゲッティが解けてちゃんと腑に落ちる。
入門レベルの統計学など答えのある問いならば、テキストやネット上で必ず答えはあるはずだから、何がわからないかさえわかればちゃんと理解しきれるはず。
今回はいろんな本を読む中で、標準偏差と標準誤差、別の概念だった、ということに気がついた(読み返してみたら単純に「標準偏差」だと思って読んでいたところが「標準誤差」と書かれていた)。
次の課題として「神経生理学」「知覚心理学」「認知心理学」が理解が難しそうなので、どこまで理解できているか、何に詰まっているか、ちゃんと意識的に勉強していこうと思った。