今できる人吉・球磨を支援する方法まとめ「できるこつば、できるしこ」
2020年7月3日(金)からの九州南部豪雨から4日が経ちました。
今日は七夕です。願い事は一刻も早く強い雨が止むこと、これ以上被害が拡大しないこと、今後訪れる台風の季節においても被害が出ないこと。そして、復旧・復興に向けて動き出すことができるようになることを願います。
Twitter や Facebook などを通じて、人吉・球磨や芦北を支援したいという多くの動きや声を拝見しています。本当にありがとうございます。
今日、2020年7月7日(火)の時点でできる、被災した地域を支援する方法を改めてまとめてみます。
寄付を行う
今すぐ人吉・球磨、芦北などにできる支援は寄付を行うことです。Yahoo! 基金ではTポイントでの寄付や Softbank 携帯料金との合算支払いが可能です。楽天クラッチ募金では楽天ポイントでの寄付ができます。
ふるさと納税を利用した寄付も受け付けられています。ふるさとチョイスでは支払い方法に Amazon Pay を選択することができるので、Amazon ギフト券での支払いが可能です。
被災した地域に義援金を送る
被災した地域を義援金を送ることで支援することもできます。配分を決めることなどが必要なため、実際に配分されるまで時間がかかりますが、被災された方々に均等に配布されます。
人吉市への義援金の送付先はこちらです。
熊本県への義援金の送付先はこちらです。
【義援金受入口座】
◆肥後銀行 県庁支店 普通預金 1665605
◆熊本銀行 本店営業部 普通預金 3184550
◆ゆうちょ銀行 00910-7-333729
【口座名義】
熊本県南豪雨義援金 熊本県知事 蒲島郁夫(クマモトケンナンゴウウギエンキン クマモトケンチジ カバシマ イクオ)
※同一金融機関からの窓口での振込手数料は免除されます(ATMは有料)。
※ゆうちょ銀行への送金は、全国の貯金窓口から「通常払込み」の扱いに限り手数料が免除されます(ATMは有料)。
『7月4日からの大雨に伴う義援金の受付について / 熊本県』より
救援団体・支援団体に支援金を送る
被災地での救援活動や支援活動を行っている団体に対して支援金を送るという方法もあります。支援金の使い道は被災された方々に配布される他、団体の救援活動や支援活動の活動費などに使用されます。
普段から活動を支援している団体があれば、その団体に支援金を送るのも良いです。
熊本県のプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」が復興支援金の窓口を開設されています。
また、元・サッカー日本代表で熊本地震の際にも復興支援活動を行われていた巻誠一郎さんも自身のNPO法人を通じて支援を呼びかけられています。
復興支援活動を支援したいという方、支援先としてご検討ください。
クラウドファウンディングで支援する
クラウドファウンディングサービスの「Makuake」では Makuake 事務局による支援金の募集が行われています。決済手数料を除いた全額を寄付、また Makuake からも300万円を寄付されるとのことです。
「熊本弁ネイティブの会」という熊本と熊本弁をこよなく愛す方々によるクラウドファウンディングも行われています。熊本弁ネイティブの会は2,700人を超すグループで、グループ内では熊本弁しか使ってはいけない、という非常に熊本と熊本弁に対する愛が深い方々が集まって交流されています。
その他にもクラウドファウンディングによる支援金の募集を行われている所があります。募集者・募集団体や使いみちなどを確認し、支援されるのも良いでしょう。
人吉・球磨のものを買う
間接的な支援の方法ですが、人吉・球磨の物を買って支援する、という方法もあります。
人吉・球磨のもので全国的に有名なのは米焼酎「球磨焼酎」です。「白岳」「しろ」「鳥飼」「大石」などの銘柄はご存じの方もいらっしゃると思います。
球磨焼酎は酒販店、スーパー、コンビニなどで買うことができます。
お仕事でシャツを着ることが多い方には「HITOYOSHI」のシャツがオススメです。公式オンラインストア、阪急オンラインストア、全国の百貨店などでお買い求めいただけます。
銀座にある熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」には、球磨焼酎をはじめ、熊本県の特産品が多く揃っています。くまモングッズもたくさん取り扱っています。
救援物資を送りたい方へ
物資による支援を行いたいという方もいらっしゃると思います。お気持ちは大変ありがたいのですが、災害被災地での支援活動を行われている専門家の方から「被災地などに物を一方的に送ることはやめてほしい」とのコメントが出ています。
物流の滞りなどで必要な時期とタイムラグができ、届く頃には足りていたり必要な物が変わっていたりしやすい。保管場所の確保や仕分けにも人手を割かねばならない。「よかれと思ってしたことが負担になりかねない」。2016年の熊本地震や18年の西日本豪雨、阪神淡路大震災や東日本大震災でも、個人が送った物資の仕分けや配送が追いつかず、自治体が苦慮した。
人吉市からも公式に個別での支援物資の申し出についてはお断りが出ています。
何より、今の時点で物資を送ろうとしても、主要な宅配業者において、人吉市・球磨郡への荷物の荷受け・配送が停止されています。
それでも物資による支援を行いたいという方は、スマートサプライという救援活動・支援活動を行われる団体の活動に必要なものを代理購入する方法があります。
その他、被災された地域ではなく、熊本県内で救援活動や支援活動を行われる団体が募集しているものをその団体に送るという方法があります。
先に紹介したプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」や、巻誠一郎さんなども救援物資について募集されています。
芦北町への支援物資の募集についてはこちらなどがあります。
物資の募集については状況によって必要なものが変わります。まず、送り先が必要としているものを確認してください。
災害ボランティアで支援したい場合
ボランティア活動で復旧作業、復興支援を行いたいという方も多くいらっしゃいます。本当にありがとうございます。
各自治体における現時点でのボランティアの受付は、熊本県内の方に限る、という広報が出ています。
人吉・球磨は熊本県の中でも特に田舎の地域で高齢者が多く、昨今の状況から市外・県外・九州外から来る方に対する強い抵抗感を示される方も少なくないかと思われます。
せっかく支援に来ていただくのですが、かえって人吉・球磨の方々に不安とストレスを与えないためにも、ご理解いただき、可能な範囲での支援をお願いします。
ボランティア活動を考えている皆さんへ
~被災地からの発信があるまでは被災地に向かわないでください~
災害ボランティア活動は、個人個人の自由な意思に基づいた活動であることが原則です。
しかし、新型コロナウイルス感染が懸念されている現在の状況下では、災害ボランティア活動を進めることで、感染を広めてしまう恐れがあります。とくに今回の被災地域は、人口に占める高齢者の割合も高く、感染の広がりが被災地の住民の命を脅かす事態を生じさせかねません。
そのため、今回の災害における今後のボランティア活動については、被災地の県及び被災市町村の意向をふまえ、被災地域からボランティア募集に関する発信があるまでは、ボランティア活動を目的として被災地に向かうことは控えていただくよう、重ねてお願いをいたします。
「できるこつば、できるしこ」
今はまだ状況が終息せず、本格的な復旧活動すら始められない状況です。
そんな状況において、人吉球磨を救いたいというお気持ちを多く伺っており、本当に感謝しています。今できる支援活動を行うこととあわせて、復旧が始まり、復興に向けてできることを続けていただければと思います。
4年前に熊本地震が発生した際、復旧・復興活動を行っている時の、仲間の間で「できるこつば、できるしこ」という合言葉が生まれました。
復旧・復興活動は1度行ったら終わりではない。続けていくことが大切であること。
また、熊本以外にも地震や台風、豪雨によって災害が多く発生しています。自分自身の生活を守ることが第一で、支援したいけど、支援する余裕がない、という方もいらっしゃいます。
だからこそ、一人ひとりが「できるこつば(できることを)、できるしこ(できる分だけ)」続けていくことが、復旧・復興活動において大切なことなのだと学びました。
もう少ししたら始まる人吉・球磨の本格的な復旧・復興活動に向けて、「できるこつば、できるしこ」の合言葉のもと、ご支援よろしくお願いします。