読書メモ:課長の教科書

新版 はじめての課長の教科書 | 酒井穣 |本 | 通販 | Amazon

<所感>
先日Globisで学んだ「人と組織のマネジメント」に通じるところ多し。著者はMBAのエッセンスを盛り込んだとしており、むべなるかな。昔読んだときより立体的に見えた。

<ポイント>
課長の最大の仕事は、部下のモチベーション管理(内発的動機づけ)であり、部下が最大限に力を発揮できる環境整備をすること。

〇課長の8つの基本スキル
① 部下を守り安心させること。
  ※ 自分の子供だと思って最後まで味方する。
② ほめ、方向性を示すこと。
  ※ ほめるときは、人前で。
③ 叱り、変化を促すこと。
  ※ 𠮟るときは、こっそりと。
    事実の指摘>自分で原因究明>フォローアップ
④ 環境(PEST)・KSF・自社戦略の変化を観察し、次を予測すること。
⑤ ストレスを適度な状態に保つこと。
⑥ コーチングすること。
  ※ 信じること、信頼されることが出発点。
⑦ 楽しく没頭させること。
  ※ やることが明確、自分でコントロールできる、ちょうどよい難度
    邪魔されない環境、成功・失敗が明確にわかる 状態にする。
⑧ オフサイトミーティング

〇 課長の5つの機能
1.個人としての力:ビジョン、全体の善に尽くす気概、ポジティブ、困ったときは先達の知恵、2分野で専門家、修羅場の経験

2.指示受け・指示出し:組織体制に精通、基本知識(マーケ、IT、会計)、全社レベルのプライオリティの理解、タスクを論理的に分解可能(MECE)、相手に応じた粒度で説明可能、背景説明と納得感ある指示出し

3.報告:ホウレンソウ徹底、自分で情報取得、事実と意見の切り分け、グラフや図で表現可能、経営レベルのKPI理解

4.社内外連携:他部門の目標理解、他部門と交流、組織横断PJTでリーダーシップ発揮可能、組織の代表者としてのふるまい、粘り強い交渉、コンプライアンス

5.部下育成・業務効率化:キャリアの理解とサポート、部下との「対話」機会確保(重い話を軽い雰囲気で)、自己学習、高い業務水準要求、ノウハウのシェア、暗黙知の言語化

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