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噛むことの役割と健康効果


**噛む(咀嚼)**行為は、私たちの体内で多くの重要な役割を果たします。食べ物を消化しやすくするだけでなく、心身の健康に幅広く関わっています。ここでは、その具体的な効果を見ていきましょう。


1. 消化の促進👅

噛むことの最も基本的な役割は、食べ物を細かくし、消化を助けることです。唾液中に含まれるアミラーゼという酵素が、炭水化物を分解するのをサポートします。噛む回数が増えるほど、唾液が多く分泌され、消化器官が食べ物を効率的に処理できるようになります。噛むことを怠ると、消化不良や胃もたれの原因にもなります。

2. 脳の活性化🧠

噛むことが脳に与える影響も見逃せません!
噛むことで脳の機能が高まる主なメカニズムとしては、以下のようなものが考えられます:
1⃣脳血流の増加
噛む動作により、脳への血流量が増加します。
・血流量の増加により、脳細胞に酸素や栄養が十分に供給されます。
・これにより脳の代謝が活発になり、神経細胞の活動が促進されます。

2⃣神経伝達物質の分泌促進
噛むことで、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の分泌が促進されます。これらの物質は、記憶力や集中力の向上、気分の安定などに寄与します。

引用元:https://www.jst.go.jp/pr/announce/20170616/index.html
咀嚼回数が低下すると、顎の骨や噛むための筋肉 (咀嚼筋) だけでなく
脳の発達にも悪影響がありまることがわかっています。

3⃣脳の広範囲の活性化
噛む動作は、大脳皮質の運動野や感覚野、補足運動野など、脳の様々な部位を活性化させます。
・特に前頭前野の活動が高まることで、認知機能の向上につながる可能性があります。「前頭前野」は、脳の中でも思考や判断、感情のコントロールや、記憶にも関係している脳の司令塔といわれる部位です。ここへ作用することで、記憶力への影響もあると考えられています。

引用元:https://www.sompo-egaoclub.com/articles/topic/1443
「ガムを噛んだとき」「ガムを噛まないとき」に認知機能課題を行ってもらった時の認知処理速度や正答率、血流量の変化を調べる試験が行われていました。「ガムを噛んだとき」のほうが脳前頭前野の血流が増え、認知処理速度や正答率が向上することが分かっています。

3. 肥満予防🍔🍟

噛む回数を増やすことで、満腹感を早く感じることができるため、食べ過ぎを防ぐ効果があります。しっかり噛むことで、食事時間が長くなり、脳が満腹信号を送りやすくなります。その結果、過剰なカロリー摂取を防ぎ、肥満予防につながります。ダイエットにおいても、噛むことの重要性が見直されています。

4. ストレスの軽減✨

意外かもしれませんが、噛むことにはストレスを軽減する効果もあります。噛む動作がセロトニンという「幸福ホルモン」の分泌を促進し、心を落ち着ける作用があります。これにより、ストレスの多い日々においても、ガムを噛むなどの行動がリラックス効果をもたらします❤


歯の健康と全身の関係🦷☠

歯の健康は、単に口の中の問題だけでなく、全身の健康にも大きな影響を及ぼします。「えっ歯が全身に何の影響があるの?」と思う方も少なくはありません。取り返しのつかない状況になる前に、ここでは、歯を健康に保つことがどのように全身の健康を守るかを解説します。

1. 虫歯と歯周病のリスク🚑

虫歯や歯周病は口内だけの問題ではありません。特に歯周病は、歯茎の炎症が原因で、全身に悪影響を及ぼすことがある重大な疾患です。歯周病の原因となる細菌が血液に入り込むと、心臓病や糖尿病のリスクが高まると言われています。

引用元:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_okuchi-college/periodontal/reason/reason04.html
糖尿病による高血糖状態は歯ぐきの変化をもたらし、歯周病を悪化させます。一方で、歯周病に伴う炎症性物質の増加は、インスリンの作用が十分に発揮できない状態をもたらし、糖尿病を悪化させます。
糖尿病による高血糖状態は歯ぐきの変化をもたらし、歯周病を悪化させます。一方で、歯周病に伴う炎症性物質の増加は、インスリンの作用が十分に発揮できない状態をもたらし、糖尿病を悪化させます。引用元:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_okuchi-college/periodontal/reason/reason04.html
心疾患とはさまざまな心臓病の総称で、心不全・虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)・不整脈・弁膜症などのことをいいます。 歯周病は、命の危険をもおびやかす、恐ろしい感染症です。

2. 栄養吸収に影響する噛む力💪

歯が健康でなければ、食べ物を十分に噛むことができず、消化不良や栄養不良の原因となります。特に、硬い食べ物や繊維質の高い食品を避けるようになると、食生活のバランスが崩れ、体重の増加や免疫力の低下など、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。


噛む力を維持するための習慣

噛む力を維持するためには、日々の習慣が非常に重要です。以下に、歯を健康に保つための具体的な方法をいくつか紹介します。

1. 毎日の歯磨きの徹底🦷✨

歯の健康を保つためには、まずは適切なブラッシングが基本です。朝晩の歯磨きを怠らないことで、歯垢が蓄積するのを防ぎます。歯ブラシの選び方や磨き方も重要で、歯茎に優しく、隅々まで丁寧に磨くことが推奨されます。

2. デンタルフロスとマウスウォッシュの併用👄🌟

ブラッシングだけでは取り切れない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスマウスウォッシュを使用して除去しましょう。特に歯間の汚れは歯周病の原因となりやすいため、毎日のケアに取り入れることが大切です。

わたしはマウスウォッシュはイソップを使用しています。少し値段はお高めですが、口の不快感を一瞬にして取り除いてくれるためリピートしています

3. 定期的な歯科検診の受診🏥

年に数回、歯科検診を受けることで、早期に問題を発見し、対処することができます。歯科医によるプロフェッショナルなクリーニングも効果的で、普段のケアでは行き届かない部分を清掃することで、虫歯や歯周病を予防できます。特に歯石除去は歯医者でしかできないため、歯医者はきちんと受診しましょう!

4. 硬い食べ物を意識して食べる😬

噛む力を鍛えるためには、硬い食べ物を意識して摂ることが有効です。ナッツ類や生野菜、りんごなど、適度に硬い食べ物を日常的に摂ることで、歯や顎の筋肉を鍛えることができます!

歯の病気は思ったより恐ろしい病気であることを理解していただけたでしょうか?わたしも母から歯には気をつけなさいよと散々言われてきました。
定期健診による歯石除去・クリーニングに加えて、電動歯ブラシを使用するようにしました。歯がピカピカになるためお気に入りです✨


まとめ

  • 噛むことは、消化促進、脳の活性化、肥満予防、ストレス軽減に役立つ。

  • 歯の健康は全身の健康に直結し、虫歯や歯周病は重大な疾患につながる可能性がある。

  • 噛む力を維持するためには、適切なブラッシング、デンタルフロスの使用、定期的な歯科検診が必要。

  • 硬い食べ物を食べることで、噛む力と歯の健康を保つことができる。


専門用語

  • 咀嚼:食べ物を噛み砕き、唾液と混ぜ合わせる行為。

  • アミラーゼ:唾液に含まれる消化酵素で、炭水化物の分解を助ける。

  • 前頭葉:脳の一部で、記憶や認知機能を司る部分。

  • セロトニン:幸福感をもたらすホルモン。

  • 歯周病:歯茎に炎症が起こり、歯を支える骨に影響を及ぼす病気。

参考文献


ハッシュタグ

#噛むこと #歯の健康 #咀嚼 #肥満予防 #歯周病


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