物持ちが良いのはナゼ?
知り合いがこんなことを言ってきた。
「靴の底がすり減って、また靴を買わないと。すり減りが早くて。それにしても、物持ちが良いよね?なんで?」
私がいつも、きれいな状態で長い期間、靴や財布を使い続けているのを知っているからだ。
私が、次のように説明したら、「ええ!全然気づかなかった!」と驚いていた。
例えば、朝、通勤するときに、いつも小走りであわてて駅まで向かったり、信号が点滅しだしたら赤になる前に横断歩道を渡り切ろうと走ったりする人がいる。
それを毎日積み重ねていたら、ふつうに歩いている人や、信号が点滅しようが次に青になるまでゆっくり待っている人に比べて、靴の底のすり減りが早いのは当たり前なのだ。
それだけではない。
職場でも走っていないか?階段を歩くとき、カンカンカンカンと靴音を立てて歩いていないか?
私は、そういったことをまったくやっていないのだと説明すると、知人は目からウロコだと言わんばかりに大発見したような顔つきだった。
そういう習慣があるかないかで、人によって、お金の使い方に差が出るわけで、私は物持ちが良いと言われるだけあって、そんなに物を買わない分、旅行や飲み会を楽しめるのである。
考えてみるとよい。
服や靴を買うお金は、高ければ往復の高速バス代に相当する。安くても、片道の高速バス代になるし、飲み会1回分の経費にも相当する。
あと、暑がり寒がりの人も、損している。
冷暖房や浴室の湯沸かし機能を必要以上に使っていたら、光熱費が高くつく。
私の場合、「寒くないの?」とよく聞かれるが、重ね着をしたり、熱が部屋から逃げない工夫をしたりすることで、暖房の使用頻度を少なくすることができている。
こうしてみると、人の性格(せっかちか、寒がりかなど)によって、買い物の出費や光熱費がものすごい金額差として表れるのが、よく分かるだろう。
チョコザップでダイエットしようかなと、つい最近も私に相談してきた別の知人がいたが、「金を使わずに、ウォーキングやランニングできるだろ。」と私が言ったら、「たしかに、毎月、飲み会1回分、損するよね~。」と返ってきた。
「おっ!学習したな!」と二人で笑い合った。
ふだん無自覚にお金を使っていないか点検してみると、本当に自分がやりたいことにお金をかけられるのである。