ピンピンコロリとネンネンコロリ【第5章②】
今日は、東日本大震災からちょうど11年半、そして、アメリカの同時多発テロから丸21年である。
どちらも「こんなはずではなかった」という衝撃や落胆のもと、亡くなられた方々が多くいらっしゃる。今年もまた、彼らのご冥福をお祈りする。
そして、生き残った私たちは、無念の思いで亡くなられた方々のために、それぞれの人生を精いっぱい全うする責務がある。
それと同時に、明日は我が身という覚悟も常に持ちながら、いざ死の淵に立たされても、思い残すことはないというくらいに、日々万全の態勢を整えて生きる。
仕事や子育て、介護に忙殺されている人は、どこか1日でも気休めできる日を見つけ、自分自身の今後のことに思いをめぐらせよう。
エリザベス女王は、死の2日前まで元気に公務にあたっていたという。
西行もおそらく、自分の死期を悟って、希望どおりの死に場所で死ねたのだろう。
死に場所を選べずに死ぬのは、やはり無念だろうから、外出して無事に帰宅できたら、今日も一日元気に生きられたことに感謝したいものである。
第5章のテーマは、「死に場所」であった。残るは、第6章と最終章である。
次章のテーマは、「最後の晩餐」である。