世界の民謡〈3〉グリーンスリーブス

今日は、シェイクスピアの作品にも取り入れられたという、かなり昔からある名曲を紹介しよう。

ソシ♭ードレーミレ
ドーラファーソラ
シ♭ーソソーファ#ソ
ラーファ#レー

上記のメロディーを学校でリコーダーで演奏したり、折にふれて聴いたりすることがあった人も多いだろう。

『グリーンスリーブス』は、イングランドの民謡であり、直訳するなら「緑の袖」というタイトルであるが、由来ははっきりしていない。

【原曲歌詞】
Alas, my love, you do me wrong, 
To cast me off discourteously. 
For I have loved you so long, 
Delighting in your company. 

Greensleeves was all my joy
Greensleeves was my delight, 
Greensleeves was my heart of gold, 
And who but my lady greensleeves.

【日本語訳詞】
恋人つれなく
わたしを見捨てた
深くも愛した
恋しきその人
グリーンスリーブス    恋しく
グリーンスリーブス    いとしく
グリーンスリーブス    わが心
なつかしの君よ

以上である。

シェイクスピアは、日本でいえば、織田信長が本能寺の変で亡くなったときに18才であり、徳川家康と同じ1616年に52才で亡くなった。

グリーンスリーブスという曲は、シェイクスピアが取り入れていたということは、少なくとも江戸時代よりも前に、まだ鎖国状態ではなかった日本にも入ってきており、実際にその記録が残っている。

曲は、臨時記号の#や♭が付いているものやそうでないものなど、旋律は同じでも異なる調で歌われることも多い。

英語の歌詞は、昨日の『大きな古時計』と同様に易しいし、旋律も美しい。

「恋のあやまち」って切ないけど、ロマンチック。振り返れば、懐かしい思い出。

私も年老いたときに、そんな感傷に浸るときが来るのだろう。

人生エンジョイしようねということかも。


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