身につけたい清掃習慣(17)

ふだんの生活の中で、毛髪や体毛、食べかすなどがどこによく落ちているのかを知ることで、ラクに掃除ができるようになる場合がある。

そういったゴミやホコリは、家の中を歩き回ることで、スリッパの裏や靴下もしくは裸足の裏にくっついて移動する。

例えば、ドライヤーで髪を乾かしたり、クシで髪をすいたりする場所が、鏡の前や洗面所だとしよう。

そこの掃除をしばらくせずに放置していると、いつの間にか、それが浴室のタイル上や浴槽の底、あるいはカーペットやじゅうたんの上に移動しているわけで、本来ならしなくてよい掃除を増やすことになる。

だからこそ、毎日髪を乾かしたり梳いたりするのであれば、いちいち掃除するのが面倒でも、その都度、毛髪を拾ったり、床に飛び散った水しずくや整髪剤などを拭き取ったりする習慣づけが大切なのである。

食後に、食卓やキッチンでの食べかすを拾って拭き取るのも習慣づけができれば良いだろう。

皿洗いや食卓の片付けのついでに、シンクの排水口や蛇口まわり、キッチンの床掃除をセットで行えば効率的なのだが、私たちは、なるべくなら短時間で必要最低限の掃除ができればいいという考えでやっているから、放置されたところが日を重ねるごとに汚くなり、それだけでなく、ゴミやホコリが移動して、広範囲に汚れが拡大するのである。

もし、その掃除がなかなか習慣づけられないのであれば、毎日ではなく、2日に一度とか、週に2回とかの頻度で行うのも良いかもしれない。

逆の発想で、毛髪や食べかすをなるべく落とさないように工夫することもできる。

女性であれば、ショートカットに抵抗がなければ、髪を短く切ってしまえば、長く絡まった毛髪が落ちることもない。

小さい子どもがいるのであれば、食べかすが床に落ちないように、何らかのゴミ受けがあればよいし、あらかじめ床の上にシート(新聞やチラシでも良い)を敷いておくのも手である。

そうして、シートに落ちた食べかすをゴミ箱にサッとまとめて捨てられるし、飲み物をこぼして机から滴り落ちたとしても、床の上に敷いたシートで防ぐことが可能である。

事前対策として余計な手間がかからないようにすることで、汚れを最小限度にとどめることにつながるのである。

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