政令指定都市に住むメリット
かつては、人口100万人都市が政令指定都市のイメージだったが、地方自治法上は、人口が50万人以上であれば要件をクリアしており、地方自治体が、政令指定都市として認めるよう国に要望を出せることになっている。
政令指定都市って何?という人には、要は人口が多い都市だと思ってもらえればよい。
加えて、市の中に「区」があれば、そこに住んでいる人は、市役所ではなく、区役所で住民サービスの手続きをしているはずである。
例えば、仙台市青葉区、札幌市白石区、静岡市葵区、神戸市中央区、名古屋市緑区などのように。
では、国内に政令指定都市は、いくつあるのだろうか。
答えは20である。
北海道の札幌市。
宮城県の仙台市。
新潟県の新潟市。
熊本県の熊本市。
岡山県の岡山市。
広島県の広島市。
埼玉県のさいたま市。
兵庫県の神戸市。
千葉県の千葉市。
愛知県の名古屋市。
京都府の京都市。
以上で、11である。上記の道府県に関しては、政令指定都市は1つしかない。
さて、残り9つの政令指定都市は、どこにあるか分かるだろうか。
まず、2つの政令指定都市を抱えている府県からいこう。
大阪府の堺市と大阪市。
福岡県の福岡市と北九州市。
静岡県の静岡市と浜松市。
これで、残り3つになったが、最多の3都市を抱えている県が、神奈川県である。
横浜市と川崎市と相模原市である。
相模原市は、2010年に政令指定都市となっている。
熊本市は、最近で指定された政令指定都市としては、最後の都市であり、2012年に仲間入りを果たした。
意外に思うかもしれないが、四国は4県とも政令指定都市がない。
また、中部地方の中心である長野県においては、長野市も松本市も政令指定都市ではない。
人口減少の時代がすでに到来している今では、これ以上、政令指定都市が増える見込みはないだろう。
もう10年以上も政令指定都市に指定された都市が出ていないのである。
あなたが今まで生きてきた中で、政令指定都市に住んだことがないならば、一度はそこでの生活を体験してみるのも良いだろう。
住み慣れた今の居住地で十分だという人は、それで良いと思う。
地方への移住に憧れる人が多い中で、逆に、政令指定都市への移住もあって良いのではないだろうか。
ちなみに、私は、人生で二度、複数の政令指定都市での生活経験がある。