歓送迎会より一人スナック

ヒトカラ(=一人カラオケ)が東京を中心に流行ったのは、もう10年前だったか。

コロナ禍で、時が経つのが早すぎると感じるのは、気のせいだろうか。

最近は、少しずつ居酒屋やスナック、バーも活気を取り戻しつつある。それと並行して、一人スナックを受け入れてくれる店も増えてきているようだ。

スナックは、男が行くものと思っている人もいるかもしれないが、女性客が一人で入りやすいスナックもいくつかある。

さて、職場では、歓送迎会が来週から年度始めにかけて計画されているかと思うが、まだコロナの心配があるという人もいれば、コロナ関係なく飲み会への参加は気が進まないという人もいる。

変に気を遣ってストレスを感じながら飲むくらいなら、一人で入りやすいスナックに行って、自分の愚痴や同僚の悪口を聞いてもらうのもいいかもしれない。

カラオケスナックなら、歌うことでストレス発散できるし、常連さんと仲良くなって、意外なビジネス関係が生まれたりもする。

スナックの予算が気になる人は、最初は飲み放題でお願いしたほうが無難である。リーズナブルな店であれば、2〜3時間で4000円くらいだろう。

怪しい店に引っ掛からないようにして、ホームページや現地下見などで、店の雰囲気を大まかに把握しておくのがよい。

あと、おしゃべりが過ぎる人は、酒の力で饒舌になったとき、たいてい失敗する。不用意な発言をして、本来は口にすべきではない自分の個人的なことを晒してしまうからである。

やはり、最初は、聞かれもしないことはしゃべらず、相手の話に相づちを打ったり、必要最低限の自己開示にとどめたりするのが賢明である。

私の場合は、常連客の話に耳を傾け、補足情報を横に座っているスタッフから耳にしたりする。そして、その日のスナックでの自分の立ち位置を決めるのである。

一人で飲んでいる客には、私の場合、基本的に関わらないことにしている。

それは、除け者にしているわけではなく、その人が一人の世界に没入できるように気遣っている。話し相手なら、手の空いているスタッフや、気配りができるスタッフが対応してくれるので、任せておくと良いのである。

スナックは、接客商売の店である。お客さんに癒しを提供する場なのであるから、歓送迎会が気乗りしなければ、ぜひスナック初体験をしてみてはいかがだろうか。

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