バーチャル高齢者学校【2日目】
今日は、入学2日目です。
高齢者学校の休みはあるのですか、と質問を受けますが、休みはたっぷりあります。
高齢者学校は、年間100日出席するだけで大丈夫です。
前期と後期の2学期制で、前期が2月1日から6月30日まで、後期が8月1日から12月28日までです。
前期と後期は、ちょうど50日ずつ割り振られていて、土日祝日が高齢者学校の授業日です。
7月1日から7月31日まで夏休み、12月29日から1月31日までが冬休みです。
月曜日から金曜日まで休みなら、夏休みや冬休みなんて意味がないのではないかと思う人もいるでしょう。
休みですが、宿題があります。
日曜日に出された宿題について、次の土曜日までに考えておいてください。
夏休みと冬休みの宿題はありません。
子どもの夏休みより3週間早いので、混雑の心配がなく、のびのびと旅行に行けます。
冬休みは、年末年始は家族とゆっくり過ごして、子どもやサラリーマンが年明けに出勤や通学が始まっても、のんびり3週間ほど旅行に行けます。
来年の1月の話をしても仕方がないですね。
今日は、次回の授業日(=2月8日)までに考えていただく宿題の説明をしましょう。
残された人生を過ごすにあたって、高齢者が世の中の役に立てるとしたら、どんなことが考えられるでしょうか。
ご存じの人もいると思いますが、みなさんが若かったときと比べて、今は子どもが少ない時代です。
子どもに限らず、若い働き手が少なくなっているのを実感している人もいるでしょう。
みなさんの中には、ITとかAIの時代になんてついていけないと言っている人もいますが、そういう時代を支えているのは若い人たちです。
時代についていけないと言いつつも、昔よりはるかに高くなった利便性をみなさんが享受しているのも事実です。
高い利便性を享受しているということは、裏を返せば、労せずして目的を達成できるようになったということであり、それは何を意味するかというと、昔より頭を使わなくて良くなったということです。
若い世代によって技術革新が進められ、いわゆるシステムエンジニアは、今や貴重な担い手になっています。
システムエラーが起こっても、みなさんが若いときに身に付けてきた知識やスキルは、もはや役に立ちません。
しかし、今の時代を生きるにあたって、なんでも若者任せにしていると、いつかは共倒れになります。
今は、若者より高齢者のほうが圧倒的に多いのです。
共倒れにならずに済むために、高齢者に何ができるか、次の土曜日までに考えてください。
今日の授業は、ここまでにします。