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スリランカについて語りたくなったから聞いて!〜紅茶体験とヘリタンスカンダマラの楽園で過ごす豪華な休暇。
スリランカに行ったことはありますか?
インド洋の真珠と言われる熱帯の島。
紅茶、宝石の産地…
と、この程度の知識で出かけたわけです、私は。
目的は「ペラヘラ」というお祭りの見物。
アジアで最大と言われるお祭りで、沿道には多くの観光客が詰めかけます。
タイトル写真がそれです。
このお祭りはスリランカの古都キャンディで行われるとても美しい行事。煌びやかな衣装をつけた多くの象やダンサーたちがパレードで行進します。
それは、まるで象のエレクトリカルパレード!
綺麗に電飾されているコロニアル調の沿道の建物と、その中を数時間に渡って続く着飾った象たちのパレードはとても幻想的です。
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私たちは植民地時代に建てられたクイーンズホテルの観覧デッキから見学しました。
光り輝く象たち。
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夕闇から夜になって松明の明かりが浮かび上がってくると、まず、先払いの鞭の一群がやってきます。鞭のうなる音がすぎてゆくと赤々と燃える松明を掲げた一群が…。大きな松明を掲げて通り過ぎてゆくだけでなく、燃え盛る炎の輪をぐるぐる回しながら火の粉を散らして過ぎてゆく一団もいます。
今のように電気がなかった時代から続いているお祭り。当時はこの松明がさぞ眩かったと思います。
パレードは阿波踊りのようにそれぞれの地域の「連」のようなものがあって、それぞれ集団の色が神様の色に分かれています。衣装も集団ごとに異なり、それぞれ趣向を凝らされています。
黄色がこのパレードのメインとなる仏様の歯を祀っている「仏歯寺」の色。
象も一際大きく、煌びやかでした。
火の粉を散らしながら振り回される松明と打ち鳴らされる楽器。ダンサーたちが動くたびにシャラシャラと鳴る足や腕につけた飾りの音、熱気。光のパレードは延々と続きます。
通り一遍の知識しかなくて出かけたスリランカ。
いざ行ってみたら見どころが多い!
お目当てのお祭り以外にも、スリランカについて知らなかったことはたくさんありました。
まず、日本と同じ島国なので、なんとなく近しいものを感じます。水田に牛がいるどこか懐かしい風景。違いと言えば、牛に水牛が混じっていたこと。
ガイドさんによるとスリランカの大きさは、九州と北海道の間くらいだそうです。
首都コロンボでは、「成田山幼稚園」と漢字で書かれた看板の幼稚園を見かけました。
聞いたら同じ仏教国(スリランカは大乗仏教)として交流があり、日本からお坊さんが訪れる様子などをテレビなどで時折放映されるそうです。そのため、スリランカの人は親日的。日本人とわかると親切にしてくれる人が多かったです。
市場ではこのように豊富な食材が売られていました。
周りを海に囲まれているので、お魚も豊富です。
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そして、熱帯の島なので暑いと思っていたら、避暑地となっている丘陵地帯は清涼な気候で過ごしやすい場所でした。(夜は結構冷えます。少し肌寒くてライトダウンのベストを着ていた人がいるほど)
ヌワラエリヤは、日本の軽井沢を思い出させるような高原のリゾート地。
コロニアル様式の建物と、イギリス領時代のゴルフコースや競馬場などもあります。
写真は見晴らし台からの眺め。
綺麗な水、霧、滝…。
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いろは坂のような曲がりくねった山道を上ってゆくと、紅茶のプランテーションがあります。
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紅茶工場を見学しました。
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お目当てのセイロンティーを試飲させてもらい、とても美味しかったのでお土産に買い込みました。
(BOPは、ブロークンオレンジペコの意味)
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そしてこちらがホテル。観光名所、シギリヤロックの近くにある「ヘリタンスカンダマラ」。建築家のジェフリーバワの作った最高建築と言われるホテルです。
ジャングルの中にあり、自然と一体化するように岩山に沿って弧を描くように設計されています。その長さ、900m。ラスベガスのホテルに泊まった時も思ったのですが、日本とはスケール感が違う!ホテルの中なのに歩いて端から端へ移動するだけで15分位かかります。(ラスベガスは隣のホテルにトラムというモノレールに乗ってゆく)
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このホテル、ヘリタンスカンダマラは、岩をくり抜いて作られています。岩盤がドーンと見える迫力あるロビーと、インフィニティプール、そして向こうに広がる湖。手前の草地には象に乗っている観光客。
世界で初めてインフィニティプールを作ったのはジェフリーバワなのだそうです。
ここにはこのプール以外にあとふたつのプールがありました。
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向こうに見えるのはカンダマラ湖。
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そして、何よりもこのモジャモジャ。
西洋文明が建物を人間を外界から守るものとして作られているのに対し、こちらは自然と一体となるようにつくられています。
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お部屋のバルコニーから眺めるとこうなっています。蔦の向こうに湖が見えます。
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そして、バスルームからの眺め。
向こうのジャングルから、猿が遊びにきます。
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ジャングルから猿やリスなどの動物がこちらを観察しているような気がするお部屋。
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このホテルに泊まるだけでも建築家のイマジネーションに刺激をもらってワクワクする体験ですがこのホテルは観光名所のシギリヤロックへ出かける拠点となります。
シギリヤロックについては、以前こちらに書きました。
狂った王と忘れられた王国の物語。
ある日岩山を望遠鏡で眺めていた西洋人が天女が舞っている壁画を岩肌にみつけたことにより、発見されたエピソードをもっています。
スリランカでの食事はカレーが多いのですが、ビーフンのようなお米の麺や、ココナッツで炊いたお米を四角いお餅にしたものにかけて食べたりもします。
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こちらは、クレープのように鉄板に生地を丸く描いてそこへ卵を落としたもの。目の前で作ってくれます。
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スイーツの数々。
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こちらはペラヘラを見学するために泊まった古都キャンディのホテル。
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お部屋の中はこんな感じです。
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象の孤児院にも見学に行きました。、事故などで親と逸れてしまった子像が育てられています。
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今年のペラヘラ(エサラ・ペラヘラ)は。8月10日〜8月20日午前(予定)(エサラ月の新月からその次の満月まで)のようです。
美しいビーチや古代の都市遺跡、野性の象や豹を見ることができる国立公園など見どころの多いスリランカ。
この夏はスリランカへの旅はいかがでしょうか?