インタビューすることにした。「AIに取って代われない!リアル取材の魅力とその力」
あなたはサブスクにいくら課金していますか?
ゲーム、音楽、映画、ドラマ、スポーツ、漫画、スマホの容量…ふと気づくと私たちの暮らしの周辺はサブスクがいっぱい!中でもChatGPTが登場して以来、日々生成AI界隈から新しいニュースが発信されています。今日はこっちのアプリが「神アプデ!」明日はあっちが、「史上最強!」と話題になります。
で、つまり、どれを使えばいいのよ?
悩んだことはありませんか?
これを書いているいる今、2024年8月時点では、文章書くなら、「Claude」プログラミングなら「Github Copilot」動画を作るなら「Runway Gen-2」総合的には「ChatGPT」 コンテンツを統合するなら「Gemini 1.5 Pro」という意見が多いです。(わからん、という方は読み飛ばしていただいても大丈夫、と思います。ビデオの規格がVHSだ、ベータだ、(古い?)と争っていたけれど、今となっては記憶媒体すら変わっているように、過渡期でそのうちみんなが普通に使うものに集約されていくと考えています)
そう、最近「Gemini 1.5 ProExperimental」リリースを受けて、またジェミニだ、ジェミニだと話題になっていて、ソワソワしていた私。すっかりAIサブスク沼にハマっています。新しいものが出たら、当然そちらの機能が宣伝される。もちろん売り込むだけの魅力的な機能。それは使ってみたくなるのが人情というものです。
実際、生成AIのおかげですごく便利になりました。安全性はどうなの?とか、まだまだ人間と同じようにはできないよね、という意見も多々あります。確かにまだヘンな動きをする時もあるし、それも一理あるでしょう。ただ、今起きている変化は私はパラダイムシフトだと考えます。Windowsが登場した時のような、写真界隈で言えば、スマホにカメラがついてどこでも誰でも手軽に写真や動画が撮れるようになった時のような……。もう元には戻れない不可逆的な変化です。過渡期の今はまだ混乱や抵抗があっても、さらに新しい発展や成長の機会が増えてゆき、今のスマホのように、ほとんどの人が当たり前のように使いこなすようになってゆくでしょう。
そこで無くなると言われているのが、いわゆるホワイトカラーの仕事です。私は20年以上小売でバイヤーをやっていましたが、市場規模や、購買力、IDに連携されたPOS情報を分析して、商品のデータベースから最適解の商品構成を個々の店別に棚割りとして作成して提案する、などというような「作業」はスピード、扱う情報量ともコンピュータには敵いません。
今、書いているこのnoteだって、考えながら文章を捻り出す私に比べたら生成AIは、見ている前で数千という文字を紡ぎ出してしまいます。イラストも、音楽も然り。人間だったら一枚のイラストを描くのに丸一日かかっていたものが、AIお絵描きではみるまに出来上がってしまいます。
特にプログラミングやデータ分析、コンテンツ生成など、AIの得意分野では、ホワイトカラーの仕事を自動化することができるため、従来の業務プロセスが変革されて仕事が消滅する可能性があると考えます。
でも……。
やっぱり人間の仕事ってあるよね。
そう思いたい私は、今自分のやっている事で「AIにできないものはなんでしょう?」と考えてみました。AIが得意とする領域は、確かにある、でもAIを使う「前」と「後」の部分、そこに人間の領域があるのでは?
そして、自分にできることのうちの一つはポートレート撮影だと思いました。
その一瞬にその時のその人の内面が現れているような写真。証明写真には絶対出てこないその人らしさのようなもの。
そんな時にこの記事に出会いました。
(この記事はとても参考になり、私のオススメです)
新R25編集長が実践している「超こだわりのインタビュー記事作成術」
実は、この方の記事は面白くて好きでよく読んでいました。今回noteにその秘訣をまとめた記事があるというので早速有料記事を購入して読んでみたのです。この記事は、インタビュー記事を作成する上でのさまざまな技術やこだわりを紹介しており、「あの絶妙なツッコミ(質問)はどうしてできるの?」と不思議に思っていた謎が解けました。
まず最初に「インタビューは取材対象と切り口の掛け算」そう書かれていました。それって、ポートレート撮影と通じるものがあります。
ポートレート撮影は、撮る人と撮られる人の共同作業。そして、撮影対象のことを考えて、どんなシチュエーションで、背景はどんな感じで撮ったらいいのか、切り口を考えてアイデアを練ります。衣装やメイクだけでなく、背景や空気感、そしてその人らしい仕草や表情。
「取材対象者の本音や人間性を引き出すことで、読者に強い印象を与えることができる」と書かれていたインタビュー記事の作成方法。これは撮影に通じるものを感じました。
(これって単なる情報の羅列ではなく人間にしかできない部分じゃないかな?)
そう考えて、私もポートレート撮影をしてインタビュー記事を書くことに挑戦したいという気持ちが強く芽生えました。確かに、AIは膨大な情報を瞬時に処理し、一定の品質の文章や画像を生成することができます。でも人間同士の微妙なニュアンスや感情のやり取りを完全に再現することは難しいのでは?実際に会って写真を撮り、話を聞くことの重要性。対面のインタビューでは、相手の表情や声のトーン、細かな仕草など、言葉だけでは伝わらない情報を得ることができます。また、直接のやり取りを通じて信頼関係を築くことができ、より深い話を引き出すことができます。さらに、その話をしている時にふっと現れる自然な表情や瞬間を写真に捉えることで、読者にリアルなその人の印象を伝えたい……。
実際に、取材をさせていただいた方から、「私ってこんな顔をしているのね」と言っていただいた時、なんとも嬉しい気持ちになりました。
そう、あなたは自分でも気づかないところでこんなにキラキラしていましたよ、あなたの中にはこんな素敵な表情が眠っていましたよ、と写真で表現できたと思ったからです。
これが、ものぐさで、コミュニケーション力に自信のない私が、ポートレート撮影をして、インタビュー記事を作成することにした理由です。なにせものぐさですから、結構パワーが必要でした。しかも、インタビュー!!それでも、AIにはとって変われないことをやってみたかったのです。
そして実際にやってみると、やはり簡単ではありませんでした。インタビューをしている時に絶妙の表情が出てきても、メモをとっていてシャッターチャンスを逃してしまいます。そして人間の引き出しは深く、全部を表現するには一つの記事ではとても足りません。書いてみて、散漫になってしまわないように絞って、削って、その時の雰囲気を伝わるように書けているか、推敲して……。AIに任せたら数秒で出来上がってしまう文字数を書くのに、前準備をして、後で見直してと、数日かけて考え直しています。先述のR25編集者の渡辺氏のような読者を思わず引き込むような絶妙な質問をできるようになるのはいつの日か……。
それでもやっぱり、実際に人と会うのは面白い。時にはびっくり箱が開いたような瞬間もあります。リサーチをしてこんな流れで…と考えていたのに思いもかけない魅力的なワードが出てきて違う展開になることもあります。それが人間の面白さかなと考えています。
リアルの力をもっとよく表現できるように。日々の「その時にしかない瞬間」を捉えられるように。そしてそれをみんなに届けたい。今日も頑張っている人がいる。そんな素敵な一瞬を捉えて伝えたい。その人ですら気づいていない素敵な側面。そんな表情も掘り起こせたら……。そんな風に考えて、ポートレート撮影とインタビューをしてマガジンにまとめていこうと思っています。AIにはできない領域を手探りしながら、リアルの力を求めて。
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