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過去の体験記

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過去、鬱になったきっかけから、 さかのぼって書いてるダークな連載記事です。 まとめて読みやすくなってます。
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#新入社員

私が鬱になるきっかけ。体験記①

なんの取り柄もなかった私は、将来にやりたいことも漠然としていて、適当に入れる高校に入学し、悶々と学校生活を過ごしていた。 毎日が楽しい訳でもなく、思春期だった頃は、周りや自分の容姿、学力を比べて、一喜一憂したり、ちょっと目立ったヤツが居れば、ヒソヒソと噂話しをしている、ちっぽけな人間だった。 高3になり、バイトを始めてから一気に学力が落ちて、勉強に身が入らなくなった。 バイト先に好きな人が出来たからだ。 週末は、朝から夜遅くまで働いて、少しでも長く彼と一緒に居たかった

新入社員の苦悩 摂食障害の私 体験記⑧

4月になり、私は就職先◯◯銀行に入社した。 過食でだいぶ太った為、慌てて買ったスーツを着て、都内まで一時間以上かけて私は電車通勤をしていた。 朝の満員電車は、苦痛で仕方なかった。 せっかく身綺麗にして出かけても、都内に着く頃には汗だくになるわ、髪は乱れるわ、痴漢に遇うわで一息もつけなかった。 新入社員は、何故か誰よりも早く会社に来て、掃除や雑務、先輩達の仕事の準備をしつつ、始業時間まで自分の時間を過ごすのが習慣になっていた。 その為、朝5時に起き、6時前には家を出て、8時

先輩達の豹変 摂食障害の私 体験記⑩

往復3時間かけて通っていた会社にも、だんだん慣れて来たが、クセの強い先輩にはなかなか慣れなかった。 私達後輩には、厳しくガミガミ言ってくる先輩。 気に入ってる男性には、ネコみたいに豹変してあれこれ話しかける。 それを仕事中私達がいる目の前でやるから凄い! 相手が迷惑な態度を見せてもお構い無し。 それでもめげずにアピールしていた先輩は、いつしか矛先を別のターゲットに向けていた。そしてあっという間に付き合い出し、寿退社していった。 退社してからも会社には、あのクルクルパーマの甲

自由になりたくて 摂食障害の私 体験記⑮

電車に乗って知らない場所の景色を眺めていた。 いつも会社にいる時間、 透明人間になったような、 本当は居ちゃいけない場所に居るようで、 でも何かから解放された気持ちだった。 誰も私が会社を無断欠席してるなんて知らないし、関係ない。 そう、全く関係ない。 そりゃ会社は困るかもしれない。 まだ採用して間もない新入社員が行方不明で、 家からは出社したはずだと聞かされれば、 捜査するしかない。 非常に幼稚で面倒な事を私はしてしまった。 ただ一言 「今日は体調不良で休みます」