サーカスの象は逃げない。鎖を引き抜く力も、人間を踏み潰す力もあるのに。 生まれた時から鎖に繋がれていて、逃げられないことを学んだからだ。学習性無力感という現象。 外の世界や自由に振る舞える世界を知らない。 人間はそんな象を見て、調教が上手くいったと思うのだ。 長い間、○○障害で電車や人混みやホールが苦手な私は、少しずつ出掛けられるようになったが、出掛けることが好きではない。 周りの人は、勘違いをしている。 出掛けたくても、出掛けられない私はもういない。 出掛けたくない私がい
恋猫に決闘の覚悟習うべし 恋猫もプリズンブレイク研究し 恋猫や深夜の電話を今も待つ 猫ちゃんも、ワンちゃんも、今は家の中で飼う時代になった。 そして、去勢をするのが基本。 この先、恋猫という季語は実感を伴ってこないようになるかもしれない。 夜中に路地裏に集まる猫集会も無ければ、恋猫の鳴き声や、喧嘩の声も聞こえない。 そして、段ボールの仔猫も。 もちろん、それは悪いことではない。 我が家にも、犬猫がそれぞれのふかふかベットに寝転んでいる。 せめて、季語の上だけでも、かつて
今、友達、いる? はて「どこからどこまでが友達?」 友達の定義が年齢と共に変わっていくことに 最近気づいた 未来がたくさんある時には、ちょっとした知り合いだって、これから仲良くなる可能性があった。 そう、友達かどうかはこれからの可能性の領域なんだ。 だから、若い頃は、友達が多い。 何でもかんでも友達、昨日知り合っても友達。 なんなら、明日知り合う人だって友達だ。 自分の許容範囲もめちゃくちゃ広い。 趣味が合わなくても、考え方が違ってても、 生まれや育ちが噛み合わなくても、
書かずにはいられない 描かずにはいられない 本を読まずにはいられない 映画を観ずにいられない 内省する 創る 書く 推敲する 直す 考える 考える 毎日 そんな具合だ TVのバラエティ番組を垂れ流しして 一日が過ぎていく人がいる 誰かの噂 文句 新発売のお菓子 被災者をかわいそうだと言いながら 蜜柑を食べる そんな 圧倒的に凡庸で幸福な人たち 文学など必要としない人たち そんな人たちの前で 私の言葉は意味をなさない 特別な努力もせずに 普通の家庭 経済力 愛情を受け
雪だね、って 一番言いたい君に言えないなら もう誰にも言いたくなんかない 雪だね、って 一緒に見たい君と見られないなら 見る価値はない この世の全ての美しいもの 一人で見ることに意味はない 旅行嫌いのわけは たぶん、そんなとこ
夏休みで賑わう電車 街 子供 一昨日、入院した子の病院へ向かう 心臓?まだ30だよ? なんで?スポーツ三昧だったじゃない。 どうなるの? 私の命なんか あげるよ 要らない 要らない 編みかけの毛糸も 描きかけの絵も 作りかけの句集も 全部 要らない 元気にして 私の子を返して お願いですから
雪が降ると君には会えなかった 君に会えない理由 君に会わない理由 君に会わなくていい理由ができた その理由は 君を怒らせたが 僕を安堵させた 本当の理由は 僕の中だけにある そのせいで僕は孤独だ 死にたいほど孤独だ 毎日雪が降ればいいと思っていた 見えるものから色を奪い 触れるものから温度を奪い 聞こえるものから音を奪って 僕と君を隔て 君とその周りの全てを隔てていけばいい 君に会いたくないほど 君のそばにいたい僕は この世界など 壊れてしまえばいいと思っているのだ
約束をすればよかった 空を見上げる 風に吹かれる 雨に濡れる 10年経ったらあの場所で会う 安いドラマみたいに 人混みで大声で叫んだり ホームを走ったり 抱き合って泣いたり くだらない事をすればよかった あなたは 空が私のとこまで続いていて 同じ星にいる事さえ忘れてしまっている 忘れられるくらいなら 殺しちゃえばよかった
友達の定義、か。。 応援、かな。 嫉妬や搾取や乗っ取りや相乗りでなく、 互いが目指している場所へ近づけるように、その頑張りを応援することかな。
誕生日がきて、歳をとるということは やはり「おめでとう」に値するのだと 今更ながら気がついた 人は いつか歳をとらなくなる 年齢はいつか 止まるのだ
誰にも知られたくないことがある時 そして誰にも言わないと決めた時 私は孤独を受け入れる覚悟をする 誰と何を話しても 心の深淵に入り込ませないようにする 自らそれを掘り出さないようにする でもいつもよく見える場所に置いておかないと うっかり覗かれたり 自分で広げたりしてしまう 人と会話するのは勇気がいる なんだか不自然に笑顔を作る 聞き返されたくないので聞かない 言葉が減る 考えながら話すのでスピードが落ちる ならば 一人でいる方がいい 誰にも興味をもたれたくない 隠
誕生日がまたやってきた どんどん歳だけが進んでいく 取り残された私は 身体だけが死へと進み続けるのを ぼんやり眺めている 扉が開くのを待っている その時がきたら 最後に何を言おうか考えている 誰に 何を言おうか ずっと考えている 呪いの言葉を
君の中にいる君の心と 君を形作っている君の身体の 連絡がうまくとれなくなっている 右とか左とか 上とか下とか 早くとか遅くとか 吸うとか吐くとか 身体がきちんと動いてくれない 君は苛ついて 大声で怒鳴ろうとするのだが 声の出し方が よくわからない 掠れた よく聞き取れない言葉にもならないものが ポロポロとこぼれ落ちるだけだ 君はそれを拾いあげて やっと自分の状態に気がつく始末だ とりあえず 眠ればいいよ だって考えたって その通りにはならないんだから
普通の人が、一緒に行動をしたがる人や仲間を友達と定義するのであれば、私にはそう思う人がいない。 そして、私を選択してくれる人も、またいない。 いない理由はいろいろわかっている。 人と群れる事が面倒、になったんだ。 コロナを理由に、様々な事をやめた。 そしたら、人がいなくなった。 つまり、媒体がなくなれば、私自身には何の価値も魅力も無かったってわかった。 今まで、人が好きで、人と繋がりたくて、繋げたくて、いつも周りに大勢の人がいるような印象の自分だったけど。 コロナのおかげ
地球の薄皮1枚で暮らしている私たち 私の質量はあってもなくても同じ 地球が生まれて50億、太陽系消滅まで50億 一瞬にも満たない一生 それなのに 隣の人が気になったり 誰かにどう思われてるか気になったり 生きがい とか言ってみたり 笑っちゃう...
友達ってなんだろ 子犬が家に来たとき 新しいスニーカーが足にフィットしたとき 開店したてのスーパーの特売情報が 言える人 youtubeチャンネルもアーティストのアルバムも本も共有できないのに 友達いる?