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友達という 鎧

普通の人が、一緒に行動をしたがる人や仲間を友達と定義するのであれば、私にはそう思う人がいない。
そして、私を選択してくれる人も、またいない。
いない理由はいろいろわかっている。

人と群れる事が面倒、になったんだ。
コロナを理由に、様々な事をやめた。
そしたら、人がいなくなった。
つまり、媒体がなくなれば、私自身には何の価値も魅力も無かったってわかった。

今まで、人が好きで、人と繋がりたくて、繋げたくて、いつも周りに大勢の人がいるような印象の自分だったけど。
コロナのおかげで一人で過ごす事に慣れたら、思いの外、快適だった。
人と関わらないのは、こんなに楽なのかと思ったんだ。

キツい服や靴も着ている時はさほど感じないのに、脱いだ途端にそのキツさに気づいたって感じ。
随分、気を遣って、疲弊していたんだなぁ
そしたら、もう二度と着られないじゃない?

私は鎧のように、友達を身に纏っていたんだ。
それは、かわいそうな自分を隠すための重たくて厚い鎧だったんだ。
幸せそうに振る舞うため。
幸せだと自分を騙すため。

そんな鎧、着てない?

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