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ボードゲームの課題を解決したい。



はじめまして

  はじめまして、Ruletteの制作者です‼︎
いつもXやInstagram, noteで私たちの活動をご覧いただきありがとうございます。先日webサイトを公開したので、これを機にRuletteの活動と目標についてまとめることにしました。

Ruletteってなに?

   Rulette(ルーレット)は、 ボードゲームルールの理解を助けるサービスです。私たちはスライドでルールを理解できるコンテンツを提供し、スライドはすべて簡素かつプレイするのに不足のない情報でまとめるように努めております。また、ゲームのコンセプトをはじめとする基本情報や、ルールに関するQ&Aなど、各ゲームについての細かな情報も記載しています。

どうして作ろうと思ったの?

 
Ruletteの制作は、ボードゲームカフェの店員としての経験から見えた3つの課題をもとに始まりました。

①ゲームってどうやって選べばいいの?

  カフェには様々なお客さんが訪れます。お客さんのうち、コアなゲームを知っており日常的にゲームを遊ぶようなハードゲーマーは少数で、その大半はいくつかのタイトルを知っているか、全く知らないかというような方々です。
 彼らはゲームが隙間なく並んだカラフルな棚に感動して、あれこれ手に取りはするものの、パッケージの表と裏を見て、また棚に置いて…を繰り返しながら、どれで遊ぼうか決めかねています。
 ボードゲームカフェの店員の役割のひとつは、そんな迷える初心者たちにおすすめのゲームを渡し、初心者とゲーム(とりわけ、ゲーム初心者が普段あまり触れないもの)との出会いを助けることです。しかしお店が混むとなかなか手が回りません。そういったとき、とりあえず人生ゲームやウノを手に取ってもっていくお客さんを見ると、私は残念に思います。ちょうど寿司屋に入ってきたお客さんが、ラーメンとかカレーを真っ先に注文したときの大将の気分です。大将は寿司をたべて欲しいのです。
 ボードゲーム初心者の方はパッケージが気に入ったものを手に取りますが、何がおもしろいのか、どういうゲームなのか、自分にマッチするのか、みんなと楽しめるのかを判断するのは大変です。

②ゲームのルール理解は大変

  気になったゲームを手に取りさっそくプレイしようとなっても、ボードゲームを遊ぶにはまずルールを理解しなければいけません。初心者の方にとっては、ルールにざっと目を通してそのまま滞りなくプレイするのは、なかなかに難しいことです。ゲームの目的や、始める時のモノの配置、手番でのふるまい方など、おぼえることが沢山あります。もし可能であれば、ゲームの全体性を捉えて、手番に付随する制約を頭の片隅に入れておき、終了条件とそこまでの流れをイメージしながらプレイし、その上で自分らしいプレイスタイルを見つけたい… 
 しかし、これらの雑務を短時間で行って、さらにそれをみんなに共有するのは軽量のゲームで精一杯でしょう。そのために読むのを断念してしまって、しぶしぶ棚に戻すというようなケースも見かけます。
 また、たいてい説明書は一枚しかないので、誰か一人がいくらか負担に思いながらがんばって読むしかないために、遊ぶ前から空気が悪くなることもあります。
 せっかく遊ぶ機会を得ても、プレイする前からハードルがあります。これはボードゲームが広まっていくためには、乗り越えたい課題のひとつです。

③似たゲームはどれ?

  お気に入りのゲームがある人はそれに似たゲームも探したくなります。しかしそのヒントはなかなかありません。パッケージの似たもの、ルール設計のカテゴリが明らかなものをいくつかプレイしてみると、偶然似たゲーム体験が得られることはありますが、そういった探し方で、必ずしも似た体験が得られるとは限りません。
 まず、パッケージが似ていてもゲーム体験が異なるケースはよく見られます。あるいは、ゲーム設計の表現のされ方も悩みの種のひとつです。例えば”正体隠匿”と表現されるゲームであれば、同じカテゴリ内のものをプレイすることで似たゲーム体験が得られます。一方で、”ハンドマネージメント”となると、カテゴリの大ざっぱさゆえに、ゲームごとにプレイ感のブレが大きくなります。カテゴリを分類する切り口が人々の間で共有されていないため、的確に表現することが難しいのです。
 このように似たゲームを見つけようとするとき、有識者の情報をもとにしなければ難しい側面があります。

今できているコトとこだわり

 Ruletteは先に述べた課題を解決できるシステムとして制作しています。
 それぞれの課題に対して、現状は以下のように解決案をだしています。

「①ゲームってどうやって選べばいいの?」に対して

 ホーム画面では、サムネイルと短い説明でゲームを紹介しています。
 ボードゲームカフェに並ぶゲームたちのように種々雑多で楽しげな雰囲気を演出するべく、特にこだわって制作をしています。

  任意のゲームを選ぶとゲームの簡単な説明や基本情報が確認できます。
「だれと/どこで」タグはゲーム体験のイメージがしやすいように導入しました。3D画像により、箱やゲームを遊ぶ時の状態や、内容物が確認できるようにしています。洗練された外装とシンプルなキャッチコピーで、ゲームの雰囲気を直観的に伝えます。

「②ゲームのルール理解は大変」に対して

 ゲームルールの理解のためにスライドを採用しています。
 準備、流れ、終了の順にセクションが分かれており、グラフィックとテキストで説明がなされます。


  テキストは原則的に4行以内の分量におさえ、要点を順に理解することに集中できるようにしています。それでも、スライドをすべて読んでいればプレイの上で一切の支障がないように構成しています。つまり、Ruletteは要約コンテンツではなく、説明書と同じ役割を果たせるように制作しています。
 さらに、説明書やスライドによる説明だけでは疑問を惹起しやすいような情報については、ルールQ&Aの項目にまとめています。

「③似たゲームはどこ?」に対して

 残念ながら現状のRuletteではこの課題に対しての解決策を提示できておりません。次の「これからの展望」に記載します。

これからの展望

 Ruletteのコンテンツ数は世の中のボードゲームの総数に対してまだまだ少ないため、ゲームの数を増やすことを優先に取り組んでいく予定です。はじめの目標として100種、その次は1000種を目指しています。
 この数字は、ボードゲームカフェで提供されているゲーム数が数百~千種類であることからそれだけあればよく遊ばれるタイトルはカバーできるであろうという考えに基づいています。さらに、現状はまだ手をつけていない重量級ゲームのスライドも、どのような構成によってスムーズなプレイの補助に
なるかを日々考えております。ゲームのプレイに際して、ルールの理解が楽になるコンテンツを提供していきたいと思います。

 Ruletteの機能の拡張も考えております。
現状開発予定の機能は以下の通りです。
・検索機能
・保存機能
・レビュー機能
・おすすめ機能
・マガジン機能、etc.

「おすすめ機能」では、ユーザーのゲームに対する「保存」やレビューの傾向をもとに、パーソナライズされた「おすすめ」を提供するサービスを実装していく予定です。
 「マガジン機能」では、あるテーマに則ってまとめられたボードゲームたちとそれらの解説を記載し、カテゴリ別の見取り図としての情報提供を行う予定です。これらの機能を以て、「③似たゲームはどこ?」への対応策とします。

改めまして、これからもRuletteをご愛顧いただけると幸いです。

長文に渡り読んでいただきありがとうございました。

今後ともRuletteをよろしくお願いいたします。

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