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2024年2月23日 お寺生活2日目

辻政信さんのことや、自分のこれからの生活について
たくさんのメッセージがあった1日だったと思います。
これは1日の終わりに寝袋の中で書く、備忘録になります。

加賀市の鶴ヶ滝不動明王と辻さん

21日に訪ねた辻政信さんの故郷
妙縁を感じた鶴ヶ滝不動明王。

辻さんをどのように弔うのが良いのかを探るという課題に
何か通じると感じた。

辻さんのご実家は炭焼きを生業としていたようだが、
浄土真宗の道場でもあり、信心深い家だったらしい。

前田啓介著『辻政信の真実』より
前田啓介著『辻政信の真実』より

晩年、「長い戒名がほしい」と
奥様のご実家の菩提寺にお願いして
曹洞宗に改宗されたらしいが

生家の近くにあった鶴ヶ滝不動明王を思い出して
三石不動尊を頼って来られたのであれば
なにか望む弔われ方があるんだろうか。

今日のできごとから想起したこと

今日はいろいろな話をうかがう機会に恵まれた。

「御霊を祓うには、相手の気持ちを慮り
 慰めの意味も込めてお経をゆっくり説き聞かせ
 どうしようもない気持ちを宥めることが必要だ」

ということや

今のアジア情勢についてのお話しなど

を耳にした。

「わかる」ことができるようになるために苦しむのか

「一人が仏道に入れば、その家系の先祖七代が救われる」
ということを聞いて、
仏門に入る気を起こした私に
住職さんが仏道に入ってから経験した
苦しい時期のことを話してくださった。

仏の道に入って何がしたいのか、と問われると
何もいえなかった。
両親やそれ以前の祖先の方達の業みたいなものを浄化できるかも
というリターンを期待した考えだったからだ。

仏道に入るということは、
多くの、業や因縁を抱えて苦しむ人を
業や因縁に苦しむエキスパートとして助けること
を仕事にする、ということなのかもしれない。

人の苦しみは多種多様だが、
苦しむことを経験すると、
他者の苦しみにも気づくことがある。

私は自分の苦しみを勝手に辻さんに投影して
一緒に救われようとしているのかもしれないけれど、
自分に特有の「苦しみ」があったからこそ、
辻さんが何を望んでいま現れたのかを探究できているんだとも思う。

仏道に入れば
試練のために家族を巻き込むことになるのだろうか
と、尻込みしながらも

どちらにせよ
私には今できることをするしかできないのだから、
手元にある書籍を読み進めながら
辻さんのことを調べていこう、という結論に帰着した。

アジアの危機への警告もあるのだろうか

もう一つ、思い浮かんだことがある。

雲行きの怪しい東南アジアの情勢について
の話題を耳にしたとき

辻さんが『亜細亜の共感』で、
大陸の国々を兄弟として、共に協力していくべきだ
ということを説いていたことを思い出した。

彼が師と仰いだ
石原莞爾さんの考えを理想としていたのなら、
辻さんが現れた理由の一つには
いまのアジア情勢への警告の意味もあるのかもしれない。

辻さんが何を望んでいるのか
5月に向けて模索を進めていきたい。

2024年2月23日の夜に記す

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