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朝活素読会に参加したときの私の頭の中 2024.2.15(2)

今回の話題(2)日本の神様の印象


世の中には神職の人材募集もあるという話

必要な課程を履修すれば
神職への道を選ぶこともできる、という話になって
直近であった
産土神様に淡々と送り出された話を思い出したので
ちょっと浮世離れした話をしました。

これは
神様が神職に受け入れてくれるか自信がない
…というお話になるんですが

もともと
生まれた場所の産土神様(と想定している)神社が
事務職時代、職場のすぐ近くにあったので

「できることをします」宣言と共に、
「どうにか収まるところに収まりすように」という
神頼みをひっさげて拝みに通っていたのですが、

限界を感じて、職場を離れるときに
これまでの総括的なお礼を伝えて
お別れの挨拶みたいなことになったんです。
当時は「現状維持がもう限界で一寸先は闇」みたいな感覚があったので
「これからもよろしくお願いします」的なことが
言えなかったんです。

ただ、結局新天地を探すのにも時間を要して、
しばらく地元に滞在することになり
その間も故郷の土地にお世話になっていました。

産土神様からすれば
深刻な顔で家出宣言してた子が
日をおかずにひょっこり顔を出しにきた
(以前より頻度は減ったけど普通に通ってる)
みたいな感覚だったのかもしれません。

先日旧暦正月のご挨拶に行くと、

「なんかこないだも挨拶来てなかった?
 もうわかったから、家帰って出発の準備終わらせな。
 はい、次。」
みたいなスルー具合だったと思います。

帰り道、
「これもしかしてもう送り出された後ってことかな?」
と思い当たりました。

そういえば、
産土神様に
「この歳まで生かしていただきありがとうございました」
的なお礼をしてから三年のうちに、
それまで意識してこなかった仏縁、神縁を
感じることがしばしば起こったんです。

これ、「引き継ぎもう済んでるから」
ってことですかね??

ともあれ、こういう事情で
日本の神様のイメージ、
クールで淡然としている印象があるんですよね。

私が先に、
自分のひとり反省会の延長で
相手の喜怒哀楽を予測するから、
思いのほか反応が薄くて拍子抜けするだけなのかもしれませんが。

神様に「めんどくさい子」認定されてたらやだなあ。

…という、私の妄想話というやつです。

大祓詞

日本の神様のキャラクターを妄想するうちに、
そういえば日本の神様の「罪」の取り扱いも
けっこうドライだったよな、と思い出しました。

「罪」はふつうに日常生活を送っていても
ぽこぽこ出てきちゃうくらい身近なものだから、
お祓いで神様に無かったことにしてもらうしかない
という発想があるんだと思っているんですが、

(この奏上が綺麗で好きです↓)

最終的には
速佐須良比売はやさすらひめさまが
粉末状になった「罪」を持ってうろうろさすらっているうちに、
風に吹かれたり
うろうろの勢いでさらさらっとこぼれたりして
いつのまにかなくなっちゃっている。

そうしてあやふやに消えていくのが
神様にお任せしたあとの
「罪」の行方らしいんですよね。

この「罪」は、「罰に至るなにか」というより
「穢れ」と表現した方がしっくりくるかもしれません。
活動してたらいつのまにかついている、
泥とか埃とかと似たようなものです。

僕は、人は人であるというだけで鎮魂が必要な存在だと思うのです。
どういうことかというと、
今の自分がいるのは様々な分かれ道で捨て去った自分がいるからです。
本当はこんなことをしたかった、
本当はあの人と付き合いたかった、
そういった想いを過去に捨て去り、
その捨て去った自分を殺して今の自分がいる。
捨て去った自分が、平家一門であり、源義経です。
放って置くと、その捨て去った自分がある種、怨霊のような存在になって
自分のところにやってくる。
むろん、妖怪のようなわかりやすい形ではあらわれません。
なぜか突然、いまやっていることに対する嫌悪感が出てきたり、
急に仕事をやめたくなったりする。
人生を捨てたくなる。そんな形であらわれます。

安田登先生 2019年「こころ」ではなく「おもひ」で演じるー能楽師 安田登さんインタビュー

高野山に行ったり久高島に行ったり、神聖な場所を借りて
たくさん懺悔をした2023年は、
ここでいう「鎮魂の旅」だったのかもしれないなと思っています。

私の身体に沈澱して凝り固まっていた無念(罪)も、
今ではすっかり粉末状になり、
速佐須良比売はやさすらひめさまが
うっかりなくしちゃってくださったことでしょう。
ありがたやありがたやです。

→話題(3)朱子学と陽明学


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流記屋
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