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6月3日、誕生花は紫陽花【#誕生花短歌】

詠みます。

 沈黙は狡さ
 私の気持ちごと
 芯まで凍る絹糸の雨

解説。

 6月3日の誕生花のひとつ、アジサイ
 アジサイ科アジサイ属(学名由来の言い方ではハイドランジア属)の落葉低木です。

 学名 "Hydrangea"(ハイドランジア) は、ギリシア語の「水の器」を意味する言葉を語源とします。
 和名である「アジサイ」は「藍色が集まったもの」を意味する「集真藍《あづさい》」が語源といわれます。
 その他、和歌集『万葉集』にある「味狭藍《あじさい》」が「味」は評価、「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』より)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説などがあるとのこと。
 なお、漢字表記として知られる「紫陽花」は、唐の詩人である白居易が別の花(ライラックであるとされている)に付けた名であり、これを平安時代の学者・源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったといわれているとか。

 アジサイという名前は、広義的に捉えると「アジサイ属のうち、椀状や円錐状の花序をつける植物の総称」として使われています。
 狭義には、ガクアジサイという品種がが変化した手まり咲きのアジサイを指します。
 ガクアジサイは椀状の花序の周辺だけが装飾花で額縁のように見えますが、手まり咲きは花序全体が装飾花に変化したものになります。

 アジサイの花色は、土壌の酸性度に影響されることで有名です。
 青色の花は酸性土壌でよく発色するので過リン酸石灰や硫安を施すとよく、赤色の花は消石灰や苦土石灰を施し中性から弱アルカリ性にするとよく発色します。
 リトマス試験紙に似た様な反応ですが、その色味はリトマス紙とは正反対ですね(青い試験紙が赤くなると酸性、赤い試験紙が青くなるとアルカリ性)。

 アジサイの花言葉は「移り気」「冷淡」「冷酷」「無情」「辛抱強さ」「高慢」など。
「移り気」は、アジサイの花の色が咲き始めてからだんだんと変化することに、「冷淡」の花言葉はその花色の印象から、「辛抱強さ」はアジサイの花期の長さにちなみます。

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御子柴 流歌
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