大阪府豊中市のインクルーシブ教育。南桜塚小学校訪問レポート【シリーズ全4回】
4月!
ご卒業、ご入学、進学、新生活、みんなまとめて心機一転おめでとうございます。私はようやく毎日の送迎地獄から解放されました。ひゃっほい。と思ったら、登校5日ですでに学校がつまらないと言い出した末っ子と格闘する日々。なんかデジャブだな…
まあいいや。
そんなわけで、私もご多分に漏れず4月からの新しい生活をめでたく開始し、なんとか息をしています。そして、それがね。うれしありがたいことに、新生活で出会った何人かの方がこちらのnoteを読んでくださっていると!びっくらぽんな事実が判明したのです。嬉しくてその言葉ごと額に入れて土間に飾っておきたい。
読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。読んでいる方、「読んでるよ」と声をかけていただけると、それだけでZはごはん3杯食べられます。でも、書くことを仕事にするようになってからというもの、書くこと自体に窮屈さを感じる場面も多く、こちらのnoteはより無意味に、よりどうでもよくなっていきます…本当すいません。
さて、今回は、入学、進学の季節。せっかくなのでみんなで学校教育についてあらためて考えてみませんか、というお誘いです。
1970年代から障害のあるなしにかかわらず、あらゆる子どもたちが地域の学校に通うことで有名な大阪府豊中市。いったいどうやって「ともに学ぶ」教育を実現しているのか、2月に豊中市立南桜塚小学校を訪問してきました。
個人のサイトでひっそりと取材記事を公開していましたが、noteを読んでくださっているという方と出会ったので、こちらでも紹介しようと思い立ちましたっ。
豊中市の教育については、これまでもテレビや新聞などで何度もとりあげられてきていますが、知的障害のある子がどうやって通常学級ですごしているのか、先生方はどのような考えを共有し、どのような実践をしているのか、ネットで検索しても出てくる記事では詳細が語られていないことが多かったのです。実際に訪問してお話を伺ったことで明らかになったことがたくさんあったので、4回に分けて記事を書きました。
(ちなみにお仕事でもなんでもありません…つまり金にならない)
当初はnoteで記事にしようかとも思ったのですが、より書き手の気配を消して、広く一般の皆さんに読んでほしいと考え、完全に個人の気配を出しているnoteとは別の個人サイトに掲載しました。
#1ともに学び、ともに生きる教育の特徴「特別な場所をつくらず、その子にあった特別を」
第1回は、学校全体に共有された考え方や大きな特徴をレポート。
文科省のいう「インクルーシブ教育システム」が指すことについて、解像度を上げて迫りました。
#2ともに学ぶための工夫と実践「ついていかなあきまへんか?」
第2回は、自立とはなんなのか、学校教育とはなんなのか、真剣に向き合う南桜塚小学校の実践について書きました。「教室の中に多様な学びを」と公立小学校の校長先生が訴えるということの、力強さよ。
#3ともに学ぶ教育を支える仕組みと成果「個々の子どもの姿を見る」
第3回は、「ともに学ぶ教育」の実践を支える様々な仕組みと、そのせいかについて書きました。ともに学ぶ教育の成果は、ともに生きることができる人材を再生産できることそのものだと感じながら取材しました。ぜひ他の自治体にも実践してほしい取り組みばかり。
#4ともに生き、ともに学ぶ教育のたどった歴史とこれからの展望「トップの決断で現場は変わる」
最終回の第4回は、豊中の教育の歴史に触れながら、これからの課題について書きました。
結局、よい教育とはいったいなんなのか。
学力が高いこと?
自分で探究ができること?
自立できること?
課題を解決できること?
そのどれもたぶん大事だけど、一番の目的は、
みんなが心地よくくらしていける社会をつくれる人材を育てることだと思うのだ。そう考えると、教育のあるべき姿は自ずと見えてくるはず…。
おおきな絵を描いていく必要があると感じています。
なんの仕事でもないのに膨大なリソースを割いて書いたこちらのレポート記事、必要としている人に届いてほしいのはもちろん、教育や共生社会を考えるすべての人にぜひ読んで欲しいと願っています。