外国語が上達する方法。
『どうやって○○語が話せるようになったの?』
これ、海外に住んでいると(もしくは、日本語以外の言語が話せると)必ずといっていい程、聞かれる質問だと思います。
私に関して言えば、今話すことが出来る言語は日本語(母国語)、フランス語(通訳・翻訳可)、英語・スペイン語(日常会話)ですが、どれもレッスンを受けて学んだりした訳ではありません。
因みに、中学校程度までの英語は好きでしたが、高校の英語は ”好きこそ物の上手なれ” とはならず、チンプンカンプンでした😂
なので、語学の才能が特別あるというわけではありません。
そして文法も、あまり…🤫でした。
今でも時々、日本の大学から交換留学で、フランスの大学に来ている方たちのフランス語を聞く機会がありますが、私のフランス語と比べて、なんて美しいフランス語(文法)✨と感動することがあります。
そんな私がどうやってフランス語を身につけたかというと、振り返ってみて効果的だったのは下記の3つの方法かなと思います。
1、赤ちゃんが言葉を覚えるようにして覚える
子供が言葉を覚える時って、周りの大人達の真似をして、言葉を覚えていきますよね。同じように、外国語を学ぶときも、母国語を習得した時のように、とにかく聞き取れたフレーズを、同じようなシーンで使ってみる。単語を繰り返してみる。という感じです。
例えば、ça va (サバ)という言葉。フランスにいたら、ものすごく頻繁に聞く言葉です。挨拶として「元気?」という意味で使ったり、「うん、元気」という返事で使ったり、「大丈夫?」と心配する時に使ったり、「大丈夫だよ」と答える時に使ったり、とにかく色々な場面で使います。
なので、いちいち日本語に訳さなくても、良く聞くシチュエーションで直ぐに意味が分かるようになると思います。
ここがとっても大事なポイントです。聞き取れた単語や、フレーズを日本語に訳さず、とにかく同じようなシチュエーションで使ってみる!
そうやって、単語やフレーズを脳内でフランス語⇄日本語に変換するのではなく、フランス語⇄映像、イメージと結びつけるようにするんです。
これ、母国語では皆さん自然に出来ていることなんですよね。
例えば、「元気?」と日本語で聞かれて、脳内で ”元気=活動のもとになる気力。また、それがあふれている感じであること。体の調子がよいこと。(Oxford Languages引用)” というフレーズがツラツラ出てくる人はいないと思うんです。(多分。)そうではなくて、元気=映像やイメージがさっと脳内に無意識にでてきているから、言葉の意味を考えなくても、返事ができると思うんです。
外国語も、脳内でこれと同じ状態にするということです。
ただ、この方法、一つだけ問題があって…フランス語⇄映像、イメージと結びつけるので、フランス語と日本語が紐付け出来ていない状態になるんです。なので、通訳する時に困ることがあります。
何故なら、フランス語⇄映像やイメージ⇄日本語となるので、”ça va=活動のもとになる気力。また、それがあふれている感じであること。体の調子がよいこと。のイメージや映像 =元気” と脳内がなっているので、この "元気" という日本語の直訳の言葉が咄嗟に見つけられず、間の "活動のもとになる気力。また、それがあふれている感じであること。体の調子がよいこと。”のイメージや映像の部分を、ツラツラ説明する羽目になることもあります😂
2、毎日5分でもフランス語に触れる
1、2時間の勉強を週1回するよりは、5分でもいいので、毎日学びたい言語に触れるようにした方がいいです。
例えば、家事や移動の合間に、学びたい言語のTVとかラジオを聞き流すとかでもいいので、とにかく毎日その言語に触れます。
この聞き流し、結構お薦めです。
ちょっと本題からは逸れますが、実は言語ってリズムや音程がかなり違います。例えば音程だけをとってみても、日本語は高い音で、フランス語は低い音なので、日本人の音程のままでフランス語を話すと、フランス人には聞き取れない場合があります。
この音程やリズムはどの言語にも存在するので、聞き流しをしていると、その言語の音程やリズムに耳慣れてくることが出来ます👂🏻
3、3行日記
日本で外国語を学ぶときは、会話より書いて学ぶことが多いので、「とにかく会話することが上達する秘訣です」とか言われても、そこのハードルかなり高かったりしますよね。(私は母国語でもコミュ障気味なので、外国語でなんてハードルが高くて…😱)
そこでまずは3行日記です。毎日3行でいいので、その日あったこと、食べた物、行った場所、したことなどを書くようにします。そうすると、普段の会話で使うボキャブラリーや表現を増やすことが出来ます。
次に、今日起こったことを書くことに慣れてきたら、今度はそれに対して自分が感じたこと、思ったことなども書くようにしてみて下さい。そうすると、単にボキャブラリーや表現を増やすだけではなく、自分の意見を言う準備が出来るようになります。←この自分の意見を言う/言えることは、海外で単に生活するだけでなく、コミュニティーに入っていく為に(かっこよく言いましたが、ネイティブの友達を作るためにと言うことです)とても重要です。
こうやって3行日記をつけることで、話題をストックすることが出来、その話題に対する自分の見解も言える準備ができます。
そして最後のステップは、この書いたことをネイティブに話してみることです。この時に、発音がとか文法(動詞の活用が、未来形・現在形・過去形が…)などを気にしないようにして下さい。
フランス語に関して言えば、いつもよりゆっくり・口をしっかり動かして・大きめで低めの声で話すことを意識すれば、結構伝わります。特にフランスは移民が多いので、外国語訛りのフランス語を話す人は沢山いますし(フランス人でも地方の人は訛りがどぎつい人も沢山います😂)、フランス人でも文法は結構間違ってます。(外国人の私が、フランス人の文法を訂正することもありますし、履歴書などの公式文書用の文法チェックテキストなんかも売っています。)
フランス語に関して言えばと書きましたが、英語も100%ネイティブスピーカーの方が少ないですし、結構どの言語にも共通して言えると思います。
なので、とにかく書いたことを、ネイティブスピーカー相手に試しに話してみて下さい。『昨日、映画見に行ったんだ。あなたは?』みたいな感じで。
返事は、聞き取れないうちはサラッと聞き流していて大丈夫です😂
そのうち耳が慣れてきて、拾える単語が増えてくるので👍🏻
ネイティブスピーカーと話すことに慣れること、自分の話したことが伝わった!と言う自信を積んでいくこと、そうすることで、だんだんリラックス出来るようになり、リラックス出来ると、話せることも聞き取ることもどんどん上達していきます😊
どれか一つでも、できそう!と思うことがあれば、試してみて下さい😉
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