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先生という職業

こんにちは。

数ある投稿の中からこの投稿を開いてくださり、ありがとうございます。
今回は、これから私立の先生を目指す方、先生がどんなものか興味がある方に読んでいただけたら嬉しいです。教員歴4年の新米ですが、何かの手掛かりになればと思います。

4年間私立で学校教員をしていて、現職中。
1年ごとに勤める学校が変わっていて現在4校目となる。様々な学校で働いているが、同じ私立でも校則や働いている先生方の雰囲気は全く異なる。

なぜ、1年で学校を辞めているのか。その理由は単に、正社員になれないから。私立の学校は公立の先生と違って公務員ではない。私立学校という企業に雇われるということになる。主教科と違い副教科は正社員のチャンスがなかなかない。ある程度枠が決まっているため、人が辞めない限りチャンスは来ない。

私立の雇用体系は主に3つある。

非常勤講師:1年契約。主に自分の授業のみ。出勤も退勤も授業に合わせる。
常勤講師:1年契約。基本フルタイム。部活動や学校運営にも関わる。担任は持てない。
専任講師:無期雇用。フルタイム。部活動や学校運営にも関わる。担任を持つ。

4校でそれぞれどんなことが経験できたか、せっかくなのでnoteで共有したいと思う。

1校目 中高一貫女子高:非常勤講師 授業担当のみ 16コマ
➡片道2時間、この経験のおかげでどんな通勤も速く感じる、コロナ禍で30分短縮授業を経験する

2校目 高校共学校:非常勤講師 授業・サッカー部顧問担当 18コマ
➡練習をボイコットしていた監督の気持ちがわかった

3校目 中高一貫大学付属女子校:常勤講師 授業・バスケットボール部顧問・中学1年副担任担当 17コマ
➡顧問なのに一緒にバスケを練習する、ちょー楽しい

4校目 中高一貫女子高:専任講師 授業・校務分掌(広報・生徒指導)・バスケットボール部顧問・中学1年担任担当 22コマ
➡激務、体育祭を1から作る

4校目にして念願の正社員(専任講師)になれたわけだが、色々思うことがあり転職を決めた。この話はまたほかの投稿でしようと思う。

この4年間で先生として意識していたこと、人として意識していたことがいくつかある。

先生として意識していたことは3つ。
・先輩教員の授業をひたすら見て学ぶ(教科問わず)
・わからないことはすぐに先輩教員に聞く
・わからないことは生徒にも聞く

私は人前で話すことは苦手ではないが、話を要約して話すことが苦手だった。そのため、先輩方がどのような話術で授業を展開しているか、とにかく見て学ぶ。どのようなことを意識しているのか聞くこともある。わからないことを先輩教員に聞くのは当たり前だが、私はそれ以上に生徒に聞いていた。なぜなら生徒は私より学校のことに詳しいから。これってどこにあるかわかる?、去年どんな感じだった?など、わかっていることを質問するとイキイキと答えてくれる。それに、忙しい先生に聞くより簡単に有益な情報を得ることができる。

人として意識していたことはただ1つ。
生徒のよき先輩であること。

私にとってのよき先輩は、だめなときは本気で叱り、いいときは本気でほめてくれる。時には相談にものってくれて、親身になって話を聞いてくれる人である。
先生である私は生徒に教える立場でもあるが、先生も生徒から学ばせてもらう立場であると私は思っている。だからこそ、偉そうな態度で生徒に接したくない。それにそんな態度をとる先生に生徒は相談なんてしない。

そんなことを意識しているわけだから、実際に相談してくれた生徒はたくさんいるし、生徒との信頼関係はうまく築くことはできた。ただ、私と生徒の距離感は自然と近くなる。それは物理的にも。

先生と生徒の一線は引いてください。
距離が近すぎる。
友達じゃないんだから。

何度も言われた。言われたけど、変えられなかった。かつての私もそんな先生が好きだったし、そんな先生が助けてくれたから。
だから、もし私と同じような考えで先生をしていて怒られた経験がある人はそのままでいいよと伝えたい。職員室で寝ていたり、生徒の悪口を言っていたり、授業が疎かな先生よりよっぽど良い。
ただ、間違えてはいけないのは大前提に授業中は先生と生徒であること。私が怒るのは2パターン。怪我に繋がる危険なことをしたとき。人として大切なことが出来ないとき。
それ以外は、授業中でも生徒から学ぶ姿勢で授業を行う。どうしたら生徒が意欲的に授業を受けることができるのか。自分の授業内容に目を向けることが大切だと感じた。

教科指導は運動を通して、人との関わり合いを学んだり、体を動かす楽しさを伝える。教科外では、人として当たり前のことを当たり前にできるようになってほしいと思いながら生徒と接した。

教員は本当に素晴らしい職業であるとつくづく感じる。子供の成長を直に感じることが出来るから。生徒は時にたくさんのものを私たち教員に与えてくれる。それは言葉では表すことはできない。

教員生活残り2ヵ月。私はこの残りの時間で生徒たちに何ができるだろうか。

2か月後にどんな投稿をしているか楽しみ。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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