AI vs 教科書が読めない子どもたち
今が梅雨なのか疑ってしまうくらい雨の日が少ない今年の梅雨。気温も毎日30℃前後ともはや夏ですね。
昨年は夏に、夏らしい遊びを全然できませんでしたし、遊びに行くなんてことも全然しませんでしたので、今年はそういったことを少しはしていければと思ってますが、色々と気にすることが多いと素直に楽しめないので、早くスッキリした気持ちで楽しめる世の中にならないかなと願っています。
さてお久しぶり過ぎる読書感想文ですが、今回はタイトルの『AI vs 教科書が読めない子どもたち』です。どこでこの本を知ったのか忘れてしまいましたが、タイトルとその時聞いた話がとても面白そう、というか僕が色々考えてることのヒントがありそうと思って買って、机の上で3か月程熟成させていました。※けして忘れていた訳ではありません。僕は本当に本を読むのが遅く、時間を作るのが下手なのです。
昨年独立を目指し仕事を辞めたにもかかわらず、昨今のこの状況で足踏みし、仕事を辞めた時の勢いもすっかりなくなった今、今後の人生について色々考えているのですが、AI技術が発達したからなのかハッキリわかりませんが、最近本当に色んなことが「ラク」に出来るようになってきたなと思っています。昔だったらすごく面倒くさいことも最近はほとんど手間なくできるようになり、時間が有効に使えるようになって。
仕事を辞めるとき、これまでやってきた仕事って僕が辞めても誰かに簡単に置き換えできるんだなと思ってしまいました。誰かに簡単に置き換えできるってことは、なんだかパソコンのシステムで簡単にプログラムとか作るとそもそも僕がいる必要がないんじゃないかなと。
それをキッカケに自分自身に合った新しい豊かさみたいなものを見つけられないかなと考えていました。
考えた結果、人とコミュニケーションをとって何かを生み出す仕事、なにか作れる仕事がしたいなと思うようになりました。なにか作れる仕事ってのもざっくりしてますが、本当は美味しいご飯が作れたり、ステキな器が作れたり、大工さんだったりと、アナログなものづくりがいいのですが、そこは今できる事からあまりにもかけ離れているので、今できる事の中から少しずつ広げていければなとと思ってます。
さてだいぶ前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。まずタイトルからして面白いですよねAIと子どもたちが対比されている。どんな展開になるのかこの時点で面白そうです。
そして本の冒頭から僕の疑問の一つが解決しました。解決という言葉が適当か分かりませんが、「AIが人類の知能を超えて僕たちの仕事をすべてやってくれる」という疑問です。※本書の中ではシンギュラリティという言葉で出てましたが知らなかったのでググりました。
僕はとても肯定的な感覚でそんな世界きたら良いなと思ってました。本当にそんな世界がきたら争いがなくなりそうじゃないですか?衣食住をAIが準備してくれて僕たちは楽しい事をたっぷり時間を使ってできる世界。
と同時に僕はそんなにすぐすぐはそんな時代来ないだろうなと思ってました。遠い未来に来るとしても。
しかし本の冒頭そんな世界は到来しないと一蹴されました。少なくとも僕たち世代や今の子どもたちが目の黒いうちは。「あぁ夢の生活が」
まあ本を読めば確かにそうだなと感じることばかりで、コンピュータを動かすにあたって論理的に説明できる、数学で表現できることでなければ無理ですよね。「俺バカだった~」
但し読み進めてみると色んな仕事がコンピュータに置き換わることは、そう遠くない世界で起こり得ること、というより既に起こり始めていることなので、そういう仕事に就いている人(以前の僕のように)は新しい職について考えた方がいいのかもと思いました。
で、なんでAI vs 教科書の読めない子どもたちなのかと思う方もそろそろいらっしゃるかもしれませんね。
何でも著者の新井さんが日本数学会の教育委員長の時行った「大学数学基本調査」をきっかけに学生の読解力をきっかけに、学生の読解力について中高生や企業人など25,000人を対象に基礎的読解力を調査したところ、基礎的読解力がない中高生がとても多かったそう。
詳細は是非、本を読んでじっくり数字を見ていただきたいのですが、ザクっと要約するとこのままでは僕たちの仕事はAIに置き換わってしまうかもってことだと思います。AIが解決できない文章を理解できるようにならなければ、そんな人ができる仕事が置き換わった後の世界で多くないのはなんとなく想像できる気がします。
ただし全然暗い話ではないと僕は感じていて、AI技術が活躍できるところは活躍してもらって、それ以外の場面でしっかり力を発揮すればいいんだなと思っています。
それは人とコミュニケーションをとり、人の感情に寄り添う仕事だったり、クリエイティブを伴う仕事だったり、まだまだ色んな仕事が考えられそうです。
変化を恐れて、変わらないと未来は暗いかもしれませんが、変化を恐れなければ、むしろ楽しい未来が待ってるのかもと思います。
これは僕の願望も含めてですが。
それでは失礼しまーす。